徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

果たして、ワイスピ以外のヴィン・ディーゼル様は・・・・笑?(ブラッドショット)

ブラッドショット (字幕版)

ブラッドショット (字幕版)

うーん、こんな映画あったのですね・・・大抵ヴィン・ディーゼル氏の作品は見ていますが、全く知らないうちに公開されていたようです。まぁ、コロナのせいもあって、鳴かず飛ばずで、当然知らないうちに興行終了。既にAMAZONプライム等のレンタルで見ることができますが、海外のネットフリックスにはもうメニューに入っているので、もう少し待てば日本の方にも入るかもしれません。 

しかし、ヴィン・ディーゼル氏はワイルド・スピード以外はどうも大きなヒットに恵まれませんね。ワイルド・スピードで十分にブレイクはしていますが、それ以外は、今ひとつな作品ばかり。(キャプテン・ウルフは結構面白かったですが・・・。) 

キャプテン・ウルフ [DVD]

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  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: DVD
 

同じ肉体派男優の古くはスタローン様、シュワルツネガー様、至近では、ジェイソン・ステイサム様やドウェィン・ジョンソン様と比べると相当落ちちゃいます。突き抜けていない。

感情派も肉体派も演じることができる、キアヌ様やマット・デイモン様と比べても、しかりですね。範疇でいうと、スティーブン・セガール様?やジャンクロード・ヴァンダム様?でしょうか(笑) 

で、本作は?というと、ヴィン・デーゼル氏のアクション全開なので決して悪くはないですが、リディックトリプルXのレベル止まりで、それ以上でもそれ以下でもない感じでしょうか・・・。ワイルド・スピードのハードルが高すぎるというのもありますが・・・。

ただし、見ていて退屈はしないし、息詰まる展開なので、399円でamazonプライムで見たり、将来ネットフリックスで見るのであれば、相当お得な1作で、お勧めだと思います。 

原作は、マーベルやDCの2大巨頭の狭間に台頭した、ヴァリアント・コミックというマーベルの編集者が独立して設立した会社から出版された漫画です。ヴァリアント・コミックは残念ながら、その後、業績不振で売却、今はアイアンマン3を作成して有名になった、DMG Entertainmentという中堅の会社の経営となっているようです。 

主人公のレイ(ヴィン・デーゼル)はアメリカの海兵隊員。命がけの任務を終え、妻とアマルフィで休暇中。そんな時に、突然謎の集団に襲われます。難なく敵を倒すも、心配して妻の元に向かおうとするレイに油断が生まれ、背後から薬を打たれ昏倒します。

目覚めると、倉庫で監禁されており、過去の作戦に関して内通するように脅迫されます。当然の如く、口を割らないレイ。すると目の前に妻が連れ出され、レイの前で惨殺。「どこにいても必ず探し出して、殺してやる。今俺を殺さないと、後悔するぞ、2回目はないからな・・・!!」と叫ぶレイ。「アドバイスありがとう。」と敵はそのままレイも射殺します。

が、レイは目覚めます。巨大なパワーと、傷つけられても再生する完璧な肉体に改造されて。失ったのは記憶だけ・・・。そんな彼に、改造を施した医者は言います。「君は海兵隊員だったが、任務で亡くなった。誰からも引き取り手がなかった為、軍から献体された。記憶は過去の任務の重要性から、消してある・・・。」と。

判らないなりに納得するレイ。

ところが、同僚と酒を飲んでいる時に、たまたまかかった音楽で記憶が覚醒。妻の仇を取るために暴走。相手を探し出し殺害します。

が、暫くすると、全く同じことが起き、妻を殺した筈の男の顔が変わります。再び仇を打つ為に暴走するレイ。が、相手を殺害したところで、本部とレイの接続が何者かによって切られ、レイは気を失います。切ったのはウィギンズという敵側の科学者で、彼によってレイは蘇生、何かがおかしいと思い始めます。

さぁ、レイは一体何の為に再生されたのか?そして、どのようにして、自身を取り戻して行くのか!?

 

ベイビー・ドライバーワイルド・スピード/スーパーコンボでお色気を振りまいていた、エイザ・ゴンザレスが結構いい感じで、共演しています。アリータ・バトルエンジェルの彼女は妖艶を通り越して、クリーピーでしたが・・・笑。 

彼女も近々大ブレイクするかもしれませんね。

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本当はこんな凄い美形です・・・。

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「孤狼の血」の続編来た~!!!!さぁ、日岡秀一がどんな悪徳刑事に成長しているか楽しみ!!(「凶犬の眼/柚月裕子」)

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫)

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫)

所謂一身上の都合により、というか、勤務先の異動バタバタで暫く更新が途絶えてしまいました・・・。まだ、決して落ち着いた訳ではないのですが、ボチボチ復活させないと、読んだ本も、見た映画も記憶のかたなに行くだけなので・・・。(笑) 

本書は、柚月裕子氏の「孤狼の血」の続編です。3部作で既に「暴虎の牙」というシリーズ完結作も既に発刊されているので、中間本になります。 

暴虎の牙

暴虎の牙

  • 作者:柚月裕子
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: 単行本
 

月氏は、かなり遅咲きの作家で、結婚後、子育てを終えた39歳に地元山形で文壇デビュー。小説家になった、きっかけが、「小説家になろう講座」ということで、相当異色な経歴お持ちですが、やはりと言うか当然と言うか小さい時から相当な読書家だったようなので、満を持して世に出てきた方のような気がします。

結構、文学賞にも縁がある方で、「臨床真理」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞していますし、前作「孤狼の血」でも直木賞候補になっています。 

大上の薫陶を受けた、日岡秀一は、大上殉職後、当然県警の上層部から煙たがられ、県北の田舎駐在所に飛ばされる。事件など何もない一人駐在所で、地元に溶け込みながらも、退屈な日々を過ごしている。

そんな時に、最大の暴力団である明石組のトップが殺され、敵対組織である心和会の組長、国光寛郎が事件に関与したとして全国指名手配される。警察の必死の捜査にも関わらず、全く網にかからない国光。

親類の不幸で一時帰郷し、晶子の店で偶然、国光と鉢合わせする日岡。正体不明の人物を国光と見抜いた日岡に、「あんたが思っとるとおり、わしは国光です。指名手配くろうとる、国光寛郎です。」「わしゃァ、まだやることが残っとる身じゃ。じゃが、目処がついたら、必ずあんたに手錠を嵌めてもらう。約束するわい」とうそぶく国光。逡巡する日岡だが、なんとなく国光に魅せられ、その場にいたかつての知己である親分衆の手前ということもあり、自身の将来の切り札にする位の気持ちで、何もせずに、そのまま駐在所に帰ることに。

暫くして、日岡の管轄の駐在所付近のゴルフ場開発の責任者として現れる国光。

国光の狙いは?果たしてその時、日岡はどう立ち回るのか?

前作は、暴力満載で非常に動きのある内容だったのですが、今作は非常に静かな感じで、どちらかというと頭脳戦が繰り広げられます。一応、日岡が主人公には違いないのですが、国光の方がキャラが立っていて、日岡の目を通して描かれる国光が事実上の主人公と言ってもよい作品だと思います。

前述の通り、『孤狼の血』は直木三十五賞候補、吉川英治文学新人賞候補、日本推理作家協会賞受賞。次作の『暴虎の牙』はまたまた山本周五郎賞候補になっているにも関わらず、本作は何の候補にもならなかったようなので、そこらへんが評価されなかったのかもしれませんね。しかしながら、間違いなく本作も徹夜本ですので、是非次作の「暴虎の牙」に行くためにも、目を通してください!

さぁ、自分はいつ次作読もうかなぁ。(笑) 

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中国の伝説の動物である麒麟は、一回食べた物の味は絶対忘れないと言われている、そんな舌を持つ天才シェフのお話・・・(ラストレシピ/田中 径一)

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

映画の原作になっているんだから、間違いないだろう!と考えて閲読。確かに面白いし、結末が気になってずんずん読み進められるんだけど、なんだかとっても薄味な印象。料理を題材にしているにもかかわらず、この感じってなんだろう?と思いながらもそのまま続読。

著者は、「料理の鉄人」等で有名な演出家の田中径一氏。映像中心のTV界出身だからかなぁ?とか、これが小説家としてのデビューだからかなぁ?なんてことも考えてみたけど、そういう感じでもない・・・。うーん・・・なんだろこの違和感?

佐々木 充(みつる)は音楽で言えば絶対音感のような、一回食べた物の味は一生忘れない舌の持ち主。最高の料理を追求し、嘗ては自身で各界の食通を唸らせるレストランをやっていたが、充のあまりにも完璧を求める姿勢に同僚達が着いていけなくなり、店は破綻、多額の借金を背負うことに。その借金を返すために、高額で今際の際の人が最後に食べたい想い出の料理を再現する、半分やくざのような“最期の料理請負人”をやっている。

その充のところに、第二次大戦中に天才料理人・山形直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいという依頼が突然舞い込む。依頼主は釣魚台国賓館の料理長で中国では知らぬ者はいないと言われる楊晴明。報酬はなんと5,000万円。

充はなにやら胡散臭いと思いながらも、中国へ向かう。楊が作って欲しい最後の料理とは、満漢全席の日本版というべき「大日本帝国食菜全席」。

大日本帝国食菜全席」とは、関東軍の幹部が天皇陛下に献上することにより満州国を世界に知らしめようと山形とそのアシスタントとなった楊に要請して作らせたもので、メニューの数は満漢全席を超える204品。そのレシピは春夏秋冬と4冊に分かれ、充は楊より、どこかに必ず残されていると言われているオリジナルのレシピを探すことから取り掛かるように指示される。

山形が所属していた宮内庁の大膳寮(天皇の料理番がいる部署)→山形の大膳寮の同期→山形の妻→山形の弟→山形の娘と、まるで誰かに導かれるように話が繋がって行き、徐々に明らかになる当時の状況。充は、この後、自身の運命を大きく変えてしまうことが起きるなどとは露知らず、少しずつであるがレシピに近づいて行く。

さぁ、彼は、無事4冊のレシピを発見し、楊のリクエストに応えることができるのか?

作中で、レシピの中の一品を再現した充が、違和感を覚える場面があるのですが、その部分を読んだ時、自分は「あ、これか!?」と鳥肌が立ちました。

若干ネタバレになってしまいますが、レシピは実は完璧ではなく最後はやはり、山形と同じような舌を持つ人間がひと手間を掛けて完成となることに充は気付きます。田中氏の話も同様で、途中までは何か薄い(漢字で言うと希の”うすめる”の方が正解かな?)と感じていたのですが、最後の最後の展開で一気に濃くなり、全ての出来事が一個々々輪郭を伴って見えてきます。つまり料理でいうと、口に含んだ途端、使用した食材のひとつひとつの味がハッキリと判る、そんな感じ?。果たしてこれを田中氏が演出として狙ったのかどうかは判りませんが、自分は、「流石、映像を長年やっていた人だ!」と勝手に唸ってしまいました・・・。(笑)

料理の鉄人」の演出家なので、料理の内容に期待しがちですが、料理ものと云うよりは上質の感涙ミステリーと言うべき一冊です。 

併せてニノ宮君主演の映画もこの機会に見ましたが、相当原作とは変わっていました・・・。ただ、やはり最後は涙、涙でまとめている部分は一緒でしたね。(笑)ここまで、脚本いじられても、原作者の田中氏は怒らなかったのかな?と思いましたが、そこはTV界出身の方なので、きっと柔軟に対応なさったのでしょうね・・・(笑) 

ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~
 

自分はニノの演技は好きですが、よく考えると彼もキムタク同様、同じようなパターンの演技の気が・・・でも、指摘されるのはキムタクばかりというのはなんなんでしょうね?キムタクは役のチョイスが悪いのかな?彼はあんまり仕事断らなさそうだしね・・・。どうなんでしょうか?