史実
西太后時代の混乱を知恵と努力と自己の身を削ることにより生き抜いた宦官を主人公に据えた壮大なお話です。 過去話題になったことは知っていましたが、未読。 とある飲み会で酒の肴になり興味を持ち早速読破しました。 著者の「原稿に追いまくられて、やっつ…
これもずっと読みたいと思っていた作品です・・・。 が、読み始めて「ん?司馬遼太郎先生って、こんな作風だっけ?」でちょっと違和感。読み進めて行くうちに、「これ小説と言うよりは日露戦争時代の考察本?」で確実な違和感。途中、徹底的な乃木希典氏への…
帰ってきたヒトラー(字幕版) 最近、昔見逃した映画がアマゾンプライムに結構な頻度で出てくるので、暇を見つけて鑑賞をしている。(いい時代になったなぁと思うか、会費を払っているので、元を取ろうとするかは、その人の心の持ちよう?笑) で、「帰ってき…
ジャパネットたかたの創業者の高田氏が、どこかで世阿弥のことを絶賛していて、観阿弥・世阿弥、能に関して興味を持ちました。ただいきなり高田氏の著作を読むのは何故か多少抵抗があったので(笑)本書を選択。 帯にリンボウ先生が「読みやすい語り口ながら…
自分が、本作の原作者である遠藤周作氏を知ったのはまず狐狸庵先生シリーズからだったので、「海と毒薬」等のキリスト教関連の小説を読んだ時は正直、「え???これ本当に同じ人が書いてる???」と背表紙を思わず見返してしまった程でした。氏はそのくら…
昔、東欧出張の際に何かプラハに関しての本はないかなぁ、と本屋で手に取った一冊。 死ぬ程はまりました・・・。 これは自分に取っての本当に本当の超徹夜本です。あまりにもハマったので、当時の職場の友人に薦めまくったところ、おっさん達は皆、涙、涙の…
最近、なんだか警察とかヤクザ物が多いのですが、偏ってますね・・・(笑) 皆が皆じゃないと信じたいですが、やはり権力を持たすとおかしくなってしまう人はいるし、自分を律せない人も少なからずいると思います・・・。それが組織の中での話になると、皆少…
「孤狼の血」を読んで、ふと本家の方も読んでみたいなぁと思い一読。 赤裸々過ぎる!!! 任侠の世界は義理人情が全ての男くさーい世界!と思っていましたが、なんてことはない、この世界も金、金、金ばっかり。こっちの世界と一緒というよりもっと酷いかも…
今年読んだ本の中でも確実に1、2を争う面白さでした・・・。 筆者の骨太なイメージの光圀通り、本書も骨太な読み応えのある先品でした。 光圀というとTVの水戸黄門シリーズの影響で好々爺を思い浮かべる方が大部分だと思いますが、この作品の光圀は全く異な…
非常に意義深い一冊でした・・・。名著ですね。 それしにしても、日本は、なーんも過去の反省点を生かしていませんね。相変わらず、根性、根性な部分ありますし・・・。 日本人の気質?というか美徳感というのは一種特殊で、物質主義の中では存在しえない感…
これは実はかなり前に、本絶ちをしていて、暫く読書をお休みしていた後に読んだのですが、久しぶりの一冊としては相当に読み進めるのが辛い本でした。決して面白い本じゃないのですが、壮絶に凄い本です。 通常この厚さなら、2-3日で読める筈なのですが、あ…
差別発言や、暴力問題で人格破綻者?と最近疑われている、メル・ギブソン氏。(リーサル・ウェポンのリッグス刑事の方が数段まし?笑) この人は実はブレイブハート、パッション、アポカリプトなんて監督としても結構いけてる作品を撮るので、力はあると思う…
「漂流もの」って人間の本性が出てドロドロだったり、辛さとかひもじさMAX!みたいなのが多いと思うんですが、これは全く異なる物語となっています。昔の日本人ってきっと、皆こんな感じだったんでしょうね。まさに清貧を絵に書いたようです・・・。 いろい…
そういえば同著者の作品「氷点」を昔読んだなぁ、と懐かしく思いながら精読させて頂きました。(氷点は氷点で過去物凄いベストセラーになった徹夜本で何度も映像化されている作品です。あまりに反響が大きかったので続・氷点も上梓されている位です。名著と…
「何か面白い本ないかなぁ。」とネットサーフィンしている時に小池重明と言う人のことを知りました。その時は読みたいリストに入れただけでしたが、「聖の青春」で氏が登場する場面があったことや、藤井4段の活躍で再びフィチャーされたこともあり、リストの…
知り合いから紹介され、題名にも非常にソソラレたので即読。 「ヒットラー」と「防具」ってまるで関連性のない意外な言葉の繋がりに一発でハマりました。 ここまで言葉の組み合わせに唸ったのは「姫の虎退治」以来でしょうか?あれは本当に言葉の力の凄さを…
ヘレン・ミレン主演、ライアン・レイノルズ出演と言えば弥が上にも、(これで「いやがうえにも」と読むそうです。自分は「否が応でも/いやがおうでも」と混同していました・・・恥)期待は高まります。 面白いです! 官能と退廃的な香りのする高名なクリムト…
少し前に、クーリエ・ジャポンを読んでいたら、映画のランキング特集をやっていました。(この雑誌は紙媒体の時から、面白いなぁ、とたまに手にしています・・・。) courrier.jp ワシントンポスト、NYタイムズとRotten Tomatoesのランキングがあって、それ…
先日、ホリエモンの出資するベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」の小型ロケット「MOMO(モモ)」2号機が発射直後に落下、炎上したというニュースをやっていました。 自分は専門家でも関係者でもありませんが、古くはマリナー1号という惑星探査機が…
こういう類の本は「面白かった!」と言ってしまっていいのでしょうか? 内容が内容だけに ちょっと不謹慎な気もしますよね。「広田弘毅」という名前は知っていましたが、氏がこんなに国を憂う清貧で清廉潔白な人だったことは今回初めて知りました。(もちろ…
これもかなり前から読みたかった作品。時を忘れて読める、非常に印象に残る1冊でした。 将棋に生き、将棋に尽くした、正に将棋に人生を捧げた若き天才の物語。 「人生を駆け抜けた。」というのは本当にこの人の為にあるような言葉だと思います・・・。 極稀…