徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

隔離されました!!!!!(2)

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さー、部屋のセッティングです。2週間このお部屋に世話になるので、できるだけ居心地のいい空間作りに努めます。

が、その前に、部屋がメチャクチャ寒い。とにかく寒い。その旨、電話で現地にいる同僚に話したところ、それがこの国の最大のおもてなしだから、しょうがない、我慢しろ、とのこと。

が、どんどん体が冷えていき、流石に我慢できなくなって、まさか赤道付近の国で出番があると思っていなかった、ダウンジャケットとを引っ張り出して羽織ることに・・・。(日本に帰る時用に念の為持って来て良かった!)人心地つくも、どうも落ち着かず、部屋の中を歩き回ったり、運動したり・・・。しかし一向に体は温まらず(こういう時に窓が開いたり、バスタブがあると助かるのですが、どっちも無し・・・)、これは2週間体調が持たないかもしれない、仕事始める前に、ギヴアップか???なんて、どんどん落ち込む精神状態。

が、その時、ふと目に入った、ベッド横にある小さなコンソールボックス

もしかして・・・。

ありました!冷房のスイッチが!何故かこういうホテルはセントラルシステムだと思いこんでいたため、部屋毎で調整が可能と思っていませんでした・・・おそるべし先入観。

で、スイッチを切ると・・・

まるで、極寒の地からお花畑のような心持に!!この2時間はなんだったんだ・・・

俄然やる気が戻り、さーセッティングです。

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今回はノートとは別に中古のPCも買って持って来ました!SSD/i5で2万円しなかった!部屋のTVにPCを接続大画面に!このホテルはwifiだけはビンビンなので、そこの不便はなかったです!VPNもセッテイングしたので、日本のサイトも問題なく見れます!普段日本でTVは殆ど見てなかったのですが、Tverって凄い!!!

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バーコーナーには飲み物をを置きます!

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カップラーメンコーナー!奥に白く見えるのが冷房のスイッチです!あってよかった!(笑)

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お菓子コーナー!!

こんな感じで、部屋のセッティング完了。

折よく夕ご飯のお時間に!チリリンとベルがなり最初のご飯!

さーどんなご飯が出てくるのでしょうか!!!

乞うご期待!!(笑)

 

 

隔離されました!!!!!(1)

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またまた相当期間サボってしまいました・・・。言い訳すると(誰に?自分にですね・・・笑)自身にとって、とても大きな事が起きていたので・・・。

なんとこのコロナの時期に海外に異動となってしまいました。ということでなんだかんだで、なかなか落ち着いて、読書したり、映画を見る暇がありませんでした・・・実は映画は暇つぶしにボチボチ見ていましたが・・・。(笑)

どこに異動になったかは、文章中に記載しましたので、その中で確認なさってください。(笑)

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突然、会社から査証が下りたとの連絡があり、いつ状況が悪くなるか分からないから、「直ぐ行け!」との指示。

「えー?」と思うものの、宮仕えの身としては抗うこともできず、即行で準備。殆ど着の身着のままですが、とりあえず身の回りのものを、詰め込めるだけ詰め込めたところ、荷物がかなり多くなってしまいました・・・。

「どうしよう、このままだと空港まで一人だと、たどり着けない!」

ということで、予め空港への送付を検討。運送会社に確認したところ、なんと、コロナの影響で3日前に出せ!とのこと。ぎりぎりまで荷物を整理したいのに・・・、この時期の3日間は大きい!

で、熟考に熟考を重ねた結果、自身でレンタカーを運転して成田空港まで行くことに。(ちなみにレンタカー屋さんに問い合わせると、コロナ通勤ヘルププランというのがあって、料金的には非常にお得なものの、車がほぼ全部出払っており、全く無いとのこと。四苦八苦して、やっと1台確保してもらったものの、なんと東京なのに神戸ナンバー。レンタカー業界は、さぞや儲かっているかと思いきや、「利幅の良い短距離客が少ないので、やはり儲かっている感じではないです。」とご担当の方はおっしゃっていました・・・どこも大変です・・・。)

空港も、飛行機もガラガラ。空港はお客さんよりお巡りさんや職員の方が多い感じ。機内では客室乗務員の方が、ゴーグル、手袋、マスクでサービスを提供してくださいました。到着空港も成田空港と一緒で、窓から見る限り、駐機している飛行機で一杯です。エンジンにカバー、窓に黒テープを張っていたりして、相当長い間飛んでいないのではないか?と思われるものも沢山ありました。 

到着後は、国の方と思われる職員の先導の下、到着ホールに全員集められ、(といっても20名ぐらい?)今後の説明を受けましたが、説明する方ががっちりマスクをしており、はっきり聞こえず、その上、物凄く訛っているので、正直、何を言っているのか半分以上判りませんでした。

説明後、一人づつ呼ばれ、もっている書類を確認、入国審査へ。ところどころ航空会社の方に助けてもらい、特に問題なく入国することができました。通常通り、荷物をピックアップした後、大型バスに何故か日本人4名だけ拉致られ(乗せられ 笑)、セントーサという島にあるハードロックホテルというホテルに送り込まれました。(この時はHardRockが後にHardLockに代わるなど露とは知らず・・・。泣)

どういう仕分けがされたか、全く不明ですが、日本人と外国人に分けられたのかもしれません。ちなみに、他の日本人の方とも話ができましたが、こちらに住んでいる方らしく、「友人は前回もっといいホテルだったので、期待していたけど、ハードロックとは・・・。」とおっしゃっていました。シャングリラ、マンダリンなどの名立たるホテルになることもあるようですので、運が悪かったか????(泣)

一応ハードロックホテルは5つ星らしいのですが、バスタブなし、窓はあるものの、開かずでちょっとした閉塞感でした。

窓からの景色はこんな感じ?↓

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ただし、テラス等があると禁煙にも関わらず、喫煙する人がいたりして、(これはこういう状況なので、暗黙の了解を国もホテル側もしているようです。)煙草臭くなるとも聞いたので、まぁしょうがないと割り切りました。ベッドはキングサイズで部屋の大きさはまぁまぁでした。以前は全部、国持ちだったらしいのですが、小職の時は、一律2,000ドルを入国者が負担することに変更されていました。

ホテルへのチェックインは、前のお客様等が居た為、密にならないように、30分以上バスの中で待機となりました。 

チェックイン時に食事のチョイスを聞かれ(ウエスタン?ハラールベジタリアン?ちなみに自分はウエスタンを選択)デリバリーは頼んでもいいけど3時から6時までのみ。クリーニングは4点まで/日で有料(1枚120円程度)、タオルやトイレットペーパー等は3日おき、シーツ、シャンプー等は1週間に1回だけ補充分をドアの外に置いておく旨、また絶対部屋の外に出ないよう説明を受けました。(ただし、タオルやトイレットペーパーは待っていても、一向に補充されないので、自身でフロントに電話してRQしました。)結構荷物があったのですが、ベルボーイもいないとのことなので、自分で運ぶ必要があり、そこは非常に苦労しました。

部屋に入ると、ドアの外に脚立のようなトレイが置かれ、そこに朝昼晩と食事が置かれます。↓

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食事を置く際に配膳係が部屋の呼び鈴を鳴らしていくので、入居者はそれで食事が来たことを知ります。

さー、これから2週間、筆者は無事に隔離を乗り切れるのでしょうか!!!

「孤狼の血」の続編来た~!!!!さぁ、日岡秀一がどんな悪徳刑事に成長しているか楽しみ!!(「凶犬の眼/柚月裕子」)

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫)

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫)

所謂一身上の都合により、というか、勤務先の異動バタバタで暫く更新が途絶えてしまいました・・・。まだ、決して落ち着いた訳ではないのですが、ボチボチ復活させないと、読んだ本も、見た映画も記憶のかたなに行くだけなので・・・。(笑) 

本書は、柚月裕子氏の「孤狼の血」の続編です。3部作で既に「暴虎の牙」というシリーズ完結作も既に発刊されているので、中間本になります。 

暴虎の牙

暴虎の牙

  • 作者:柚月裕子
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: 単行本
 

月氏は、かなり遅咲きの作家で、結婚後、子育てを終えた39歳に地元山形で文壇デビュー。小説家になった、きっかけが、「小説家になろう講座」ということで、相当異色な経歴お持ちですが、やはりと言うか当然と言うか小さい時から相当な読書家だったようなので、満を持して世に出てきた方のような気がします。

結構、文学賞にも縁がある方で、「臨床真理」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞していますし、前作「孤狼の血」でも直木賞候補になっています。 

大上の薫陶を受けた、日岡秀一は、大上殉職後、当然県警の上層部から煙たがられ、県北の田舎駐在所に飛ばされる。事件など何もない一人駐在所で、地元に溶け込みながらも、退屈な日々を過ごしている。

そんな時に、最大の暴力団である明石組のトップが殺され、敵対組織である心和会の組長、国光寛郎が事件に関与したとして全国指名手配される。警察の必死の捜査にも関わらず、全く網にかからない国光。

親類の不幸で一時帰郷し、晶子の店で偶然、国光と鉢合わせする日岡。正体不明の人物を国光と見抜いた日岡に、「あんたが思っとるとおり、わしは国光です。指名手配くろうとる、国光寛郎です。」「わしゃァ、まだやることが残っとる身じゃ。じゃが、目処がついたら、必ずあんたに手錠を嵌めてもらう。約束するわい」とうそぶく国光。逡巡する日岡だが、なんとなく国光に魅せられ、その場にいたかつての知己である親分衆の手前ということもあり、自身の将来の切り札にする位の気持ちで、何もせずに、そのまま駐在所に帰ることに。

暫くして、日岡の管轄の駐在所付近のゴルフ場開発の責任者として現れる国光。

国光の狙いは?果たしてその時、日岡はどう立ち回るのか?

前作は、暴力満載で非常に動きのある内容だったのですが、今作は非常に静かな感じで、どちらかというと頭脳戦が繰り広げられます。一応、日岡が主人公には違いないのですが、国光の方がキャラが立っていて、日岡の目を通して描かれる国光が事実上の主人公と言ってもよい作品だと思います。

前述の通り、『孤狼の血』は直木三十五賞候補、吉川英治文学新人賞候補、日本推理作家協会賞受賞。次作の『暴虎の牙』はまたまた山本周五郎賞候補になっているにも関わらず、本作は何の候補にもならなかったようなので、そこらへんが評価されなかったのかもしれませんね。しかしながら、間違いなく本作も徹夜本ですので、是非次作の「暴虎の牙」に行くためにも、目を通してください!

さぁ、自分はいつ次作読もうかなぁ。(笑) 

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