宮部みゆきロスが生じる、最高の徹夜本。まさに安定の一冊です。(桜ほうさら/宮部みゆき)
超スーパー流行作家をつかまえてこんなこと言うのはどうかと思いますが、宮部みゆきという作家の作品は本当に安定していますよね。外れがありません。
この人の時代小説は本当に良いです。読み始めるとやめられなくなります。
現代物は結構救われない内容の物もありますが、時代物は後味が好い物ばかりで、何と言っても登場人物のキャラが異常に立っています。小説を読んでいて、「あれ?これって誰だっけ?」って前に戻って確認することってあると思いますが、(えっ!もしかして僕だけですか??)宮部みゆきの時代物はキャラが立ち過ぎてて、そういうことが殆どありません。また悪人もあまり出てきません。勿論出てくることは出てくるんですが、あまり詳細に書き込まれないので、キャラも薄く、まわりの本当に地に足が着いた、たーくさん出てくる善人に掻き消されてしまいます。よって、殆ど悪のイメージが残りません・・・。「ぼんくら」「日暮らし」「おまえさん」も本当に面白かったのですが、これも自分の中では超お勧めの一冊となりました。
ただ、こういうのを読むと次読む小説探すのが大変ですよね・・・。
宮部みゆきロスとでもいうんですかね(笑)
桜ほうさら | ||||
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