五感を刺激される一冊 (シャンタラム/グレゴリー・ディビッド・ロバーツ)
これもずっと読みたかった本で上巻だけ随分前に購入したものの、かなりの間、放置していました(笑)。読み始めて判りましたが、上巻、下巻だけではなく、中巻もあってなんと2,000ページ近くの超大作でした(汗)。
上巻でメチャメチャはまり、「早く続きが読みたい!」と居ても立っても居られなくなったのですが、何故か、行く書店、行く書店に在庫がなく(そう言えば最近本屋の外国文学のコーナーって小さくなりましたねー。)中下巻は結局取り寄せました。まだキンドルにもないみたいです。
「『訪印すると人生観が変わる。』なんてよく言うものの、1週間以内の旅行位では、カルチャーショックがせいぜいで、人生観が変わるなんていうことはなく、お腹を壊さないようにするのが精一杯・・・。」というのが自分のインドに対するイメージでした。
しかしながら、この本はまさに「訪印すると人生観が変わる。」ということを疑似体験させてくれる一冊です。
冒険、犯罪、金、暴力、生死、戦争、宗教、運命、哲学となんでもあり。もちろん美しい女性も登場します。とにかくありとあらゆることが主人公の身に降りかかります。壮絶です。凄いの一言。
五感まで刺激される本と言うのは、あまりないと思いますが、これは、まさにインドの暑さとか寒さとかの気候はもちろんのこと、匂いまで感じさせてくれる作品です。
読み始めたら止めるのが本当に難しいです。(逆に、最後の方は、あー終わらないで~となります。)
ジョニー・デップが映画化の権利を持っているらしいんですが、こんな壮大な話、映画にできるのでしょうか?5部作は必須ですね(笑)
是非、この本でインドへいらっしゃって下さい!
シャンタラム〈上〉 (新潮文庫) | ||||
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シャンタラム〈中〉 (新潮文庫) | ||||
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シャンタラム〈下〉 (新潮文庫) | ||||
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