徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

意外や意外な漂流記・・・(無人島に生きる十六人/須川邦彦)

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「漂流もの」って人間の本性が出てドロドロだったり、辛さとかひもじさMAX!みたいなのが多いと思うんですが、これは全く異なる物語となっています。昔の日本人ってきっと、皆こんな感じだったんでしょうね。まさに清貧を絵に書いたようです・・・。 

いろいろと言われている現代ですが、人間ってやっぱり働く動物で、働くのを止めると、途端に不健康になったり、堕落するだけなのかもしれないですね・・・。

また、作品に出てくるリーダーもなんか今の時代とはちょっと違う感じでした。こういうリーダーの下でなら素直になんでもTRYできる気がします。

そんなことを感じさせる、とてもさっぱりした作品でした。日本人は西洋化と共にどんどん不幸になって行ってる気がしてならないです・・・。 

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

須川 邦彦 新潮社 2003-06-28
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by ヨメレバ