うーん、教養として読んでおいてもいいですが、この見地に支配されてはいけない気がします・・・。様々な考え方を知って、自己の考え方を磨きたいです。(坂の上の雲/司馬 遼太郎)
これもずっと読みたいと思っていた作品です・・・。
が、読み始めて「ん?司馬遼太郎先生って、こんな作風だっけ?」でちょっと違和感。読み進めて行くうちに、「これ小説と言うよりは日露戦争時代の考察本?」で確実な違和感。途中、徹底的な乃木希典氏への個人批判?もあり、「まぁ、全てが史実なら理解できなくもないけど、これは一部フィクションだからなぁ・・・。」と思いなおして、そのまま最後まで読み切りました。
確かに、正岡子規と秋山兄弟の交友を切り出して作品にしたのは、物凄い着眼点なんでしょうけど・・・。
天下の大先生を捕まえて、こんなこというのは本当に僭越なのですが、自分に取っては正直そこまで夢中になって読む?面白い?という感じの作品ではありませんでした。なんか最後も唐突に終わるし・・・。(これが所謂、司馬史観なんですかね・・・???)
でも途中、虫けらのように(虫さんごめんなさい・・・。)人が亡くなって行く描写は応えました。(読み進めるのが辛いです。)乃木希典氏を含む陸軍への執拗な批判はそういう指揮しかできなかった、かつてのエリート達に対する精一杯の反抗ということなのでしょうか?
新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫) | ||||
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