偉い人は皆、なんらかの形でつながっている・・・。(日本の地方財閥30家/菊地 浩之)
特に心を動かされたりする内容ではないのですが、トリビアという意味ではこれほど面白い書籍はありません。
意外な家と家が繋がっていたり、その会社の名前の由来、戦後の財閥解体をどのようにして乗り切って生き残ったのか?そんな事が、筆者の綿密な調査に基づき赤裸々に語られます。
財閥の存在がいいかどうか?は自分には解りません・・・ただし、頼りにならない国を当てにせず、私財を投げ打って地元の繁栄に尽くした例もかなりの数あるようですし、日本の成長は財閥と共にあったことも事実です。また彼らは生き残るために、外部からの優秀な血を入れることにも積極的でした。そう考えると、内輪で排他的、富を独占、貧富の格差を肯定しているような、現在の社会よりは財閥は実はすぐれたシステムなのかも?と少々悩んでしまいました。(実際は自分はその時代には生きていないので、隣の芝は青く見える、ということなのだと思いますが・・・笑。)
いずれにしろ、飲み会での酒の肴に、また、ちょっとした会話のきっかけになる知識が満載の本でした。いろいろとシリーズがあるようです。著者はそういったことを専門にお調べになっている方のようですね。
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三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団 (角川選書 587)
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日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書)
- 作者: 菊地浩之
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