徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

音楽系の映画には外れがないかも(笑)・・・(オーケストラ!)

オーケストラ! (字幕版)

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自分は結構音楽系の映画が好きだったりします。何故って、音楽系の映画には殆ど外れがないから・・・。 

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この「オーケストラ!」という作品も、最高です。自分の大好きな映画の1本です。

劇場の掃除人として働くアル中の主人公は、かつてはボリジョイ管弦楽団のカリスマ指揮者だったものの、ブレジネフ書記長のユダヤ人楽団員排斥に背き、楽団から追放、今の状態に身を持ち崩すことになります。

偶然、オフィス清掃中にパリの名門劇場から、ボリジョイ管弦楽団に公演の依頼が来ていることを知り、とんでもないことを思いつきます。

それは、かつて追放された仲間を再度召集、ボリジョイ管弦楽団として渡仏し、追放された際に中断させられたチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を演奏してしまおうというもの。そしてソリストに、パリ在住の大スターである女性バイオリニストを指名します。 

かつてのメンバーを招集する主人公。しかしながら、皆音楽は細々と続けているものの、生活に追われプロというには程遠いレベルとなっており、ただパリに行けるということのみの理由で集まって来ます。珍道中の後、なんとかパリに到着するも、皆のやる気は皆無。とっとと街に繰り出し、リハーサルにも表れない始末。

怒るソリスト・・・。彼女は演奏の中止を主人公に進言します。が、ここで彼女自身の不幸な生い立ちが急に絡んで来ることになり、彼女は止むを得ず舞台に立つことになります。 

そしてコンサート当日、やはり、全く集まらない楽団員の携帯に「レアの為に戻れ!」というSNSメッセージが届きます。それを見た楽団員の表情が変わり、皆急に劇場に向かいます。 

遂に始まるコンサート。当然音はガタガタで、観賞している人々からも嘲笑が・・・。そしてソリストも同じように絶望の表情を浮かべます。ソリストは自分のパートを引き始めます。ここでその音を聞いた、楽団員は皆雷に打たれたように全てを理解し、突然スイッチが入ります。心が一つになり、急に往年の輝きを取り戻す楽団。当然ソリストにもそれが伝わり演奏は究極の高みに上り詰めて行きます。 

果たして「レアの為に戻れ!」というメッセージはなんだったのか?ソリストの不幸の生い立ちとはなんだったのか? 

とにかく、最後のチャイコフスキーのバイオリン協奏曲のシーンは(実際の物より短縮バージョンになっていますが・・・)圧巻で息を呑みます。何度見ても本当に凄いです。

見ている人の涙を誘わずにはいれない最高の1本です。 

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲