やっぱり、そうなんだ・・・と妙に納得。(あなたのお子さんハタチを過ぎても「天才」ですか?/吉岡 徹治)
読み始めて、直ぐにこの本に1,300円+税は払えないなぁ。と思いましたが、(2時間程度で読み終えちゃうし)読み進むにつれ、中々いい事も言っているなぁ、と考えなおしました。
筆者は、石川遼など数々の著名プロゴルファーを育て、現在はアジアジュニアゴルフ協会を主宰する元物理の教師だった方です。もっとも石川遼と出会い、教師は止めてしまい、以降ゴルフ部の監督専任になられたそうですが・・・。
残念ながら本書は全ての子供が天才になれる、と云った本ではなく、天才の片鱗を発見したら、こうしろという本です。したがって万人の為の本ではない印象を受けました。
天才の片鱗を見つけたら、我が子専属の「プロデューサー」に徹しろと云ったことが書いてあります。他にも年齢別のプロデュースの仕方とか、あきらめのタイミング、コミュニケーションの取り方、叱り方、はたまたコストの掛け方なんてことも説明してありました。
ただし、自分が一番、目から鱗だったのは、「男の子と女の子では伸ばし方が大違い」という章で、文字通り男女別の育て方が書いてあるのですが、内容に妙に納得してしまいました。自分も何も教えていないのに、男の子は乗り物に異常な興味を示し、女の子はやはりままごとなどに夢中になるのを間近で実際に何度も見ているので、ダイバーシティ真っ盛りな現在、こういった事を述べるのは、なんとなく勇気がいりますが、やっぱり男の子と女の子では違うんだなぁ、と改めて思った次第です。(但し本著は2012年初版なので、ギリギリそういうことがまだ言えた年代だったのかもしれません。)
こういったノウハウ?本は一度読んだだけでは、血肉にはならないので、繰り返し繰り返し読んで、自身の意識に叩き込まないといけないと思います。よって、自分もこの本は売り払ったりせず、常にパラパラやりたいと思います。
あ、でもうちには天才はいなかった!?・・・(泣)