徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

想像をひたすら逞しくして読んで下さい!思ってもみなかった壮大な物語があなたを待っています!(シオンシステム/三島浩司)

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GWですっかりブログ更新のペースが狂ってしまいました・・・。10日間なんて長すぎると思っていましたが、実際はそんなこともなく、まだまだ休めそうでしたし、休みたかった・・・。以降は年末の9連休を糧に、日々頑張ろうと思います・・・。(笑)

すっかり読むのに時間が掛かってしまいました。

なんでこんなに時間が掛かってしまったかというと、正直導入部分が難しくて、なかなか入り込めない・・・。そもそも、この三島浩司氏と言う作家は以下のインタヴューで自身も述べているように、あまり細かく説明しないというか、読者に委ねる?挑戦している?ような部分があって、相当集中して読まないと、置いて行かれてしまいます・・・(笑)

http://prologuewave.com/archives/1715

三島「あー!(大笑)分かった、高槻さん、分かった!何か感動しました(笑)そうそう、それそれ。みんなが問題にしていることなんだ。SF Prologue Waveにエッセイ書いた時も片理誠さん(副編集長)に『三島さんの文章は飛躍が大きい』って言われたんですよ。中間部分がない、と。そこね、半分反省しているんです。東京の漫才師でナイツっているじゃないですか。僕、ああいう飛躍のない漫才って嫌いなんです。実は僕、笑いには結構うるさくて。笑いの真髄というのは飛躍だと思うんです。ボケとツッコミの間に飛躍があると、その飛躍の意味が分かった時にエクスタシーが上乗せされるんです。中間部分の飛躍を自分で解くのが大好きなんですね。それが文体に出ちゃうんですよ。この中間部分の飛躍をわかってほしい、わかった時のエクスタシーを感じてほしい、という感じでね。たぶん、そこを分からない、と言われてしまうんだと思う。これがね、三島浩司らしさなんだけど、分からないので面白くない、という評価につながるんだと思う。でもいつかわかってほしいという思いはありますよ。だってこの中間部分を全部埋めたとして面白いですかね?」

内容は、日本最古のSFとよく言われる、竹取物語かぐや姫)を新解釈したものとでも言えばいいのでしょうか?ただし読んでいる方としては、途中まで竹取物語の「た」の文字も出てこないので、突然「竹取物語」が取り上げられた時は、それが本作のメインテーマだと認識できずに、少々面食らいました・・・(笑)。だって、最初はレース鳩と記憶を失った少年の話かと思いきや、それが鳩の寄生虫から進化させた寄生虫治療の話になって、最終的には宇宙旅行まで繋がっちゃうんです。その間に、政治と医師会と官僚達のくんずほぐれつのやりあいがあったり、謎の怪物が襲ってきたり、もう盛り沢山!

と、こう書いてしまうと、なんだか取り留めのない与太話に思えてしまうかもしれませんが、大丈夫です!!

本書は最初の部分を乗り切り、若干医学的?物理的?部分は感覚的に、そして竹取物語がベースになっている?ということを最初から多少意識して読め進められれば、最後に「そういうことだったのか!!!!」と全てのピースが嵌った時には感動さえ覚える徹夜本かと・・・。

ハリウッドで映画化されませんかねぇ。その場合は常和峰は福士蒼汰、ハルカはアマンダ・サイフレッドあたりでしょうか?新海英知はやっぱり、ミッツ・マングローブかな?(笑)それと、最近この手のハリウッド映画には忘れちゃいけない真田広之氏は誰の役がいいでしょうかね?土門大関?細江義臣?左右田栄達?

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三島氏はなんで、この題名を「新竹取物語」ってしなかったのですかね?ってここまで書いてふと思いましたが、昔「竹取物語」って映画在りましたね・・・。シカゴの元ヴォーカルだった、ピーターセテラの歌った主題歌が大ヒットしたんでしたよねぇ・・・。この作品のテーマ・ソングにもピッタリかも。(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=l380OfifNd8