徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

え?そうなんだ・・・間違えて使っていた!そんなトリビアがたーくさん。・・・(言葉の常備薬/呉 智英)

言葉の常備薬 (双葉文庫)

言葉の常備薬 (双葉文庫)

「言葉の常備薬」と言う題名及び「呉智英」というなんとなくソフトな響きから、優しいお薬のような本を想像していたのですが・・・のっけから、産経新聞の○○という校閲部長のこういう日本語の使い方は間違っている!との厳しい~ご指摘。(笑)

え???と思って著者の事を調べてみると、なんと元バリバリの学生運動の闘士であったことが判りました・・・どうりで喧嘩早い?(すみません)相当な論客な訳ですね・・・。

とはいうものの、日本語の誤用をビシビシ指摘するだけあって、知識は確かで、内容は滅法面白いです。正直何度も唸りました。

 

寿司を「1貫」、「2貫」と数えるのは気に喰わん、とか「林」と「森」の違いとは木が多いのが森と思われているが、実はそうではないとか、1本は「いっぽん」、2本は「にほん」、3本は「さんぼん」、では4本は「よんほん」?「しほん」?当然「よんほん」だろ?と思いきや実は正解は「しほん」。だって、3、4本の時は「さんしほん」と読むだろ~。「堂に入る」とか「汚名挽回」は実は超短縮形で元の言葉考えると変だよな?ラブラブの恋人たちをみて、なんで「ごちそうさま」、「お安くないね~」なんていうのか?この翻訳は間違えている!等

 

そんなことがびっしりと書いてあります。

1章、1章が短いので、短時間でぱっと切り上げられるので、待ち合わせの時間とか、電車の中でさっと読むのに適しています。しかも、読了後は相当薀蓄を傾けることができるようになるかと・・・(笑)

トリビアな事に飢えている方にはお誂えむきの一冊です。  

言葉の常備薬 (双葉文庫)

言葉の常備薬 (双葉文庫)