徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

こんなことを常にやっている国アメリカ。日本が敵う訳ない(泣)・・・(理系の子/ジュディ・ダットン)

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表紙に「高校生科学オリンピックの青春」と副題が書いてありますが、100%間違いではないものの、正確には「インテル入ってる!」の(古い!笑)インテル社がスポンサーをする「インテル国際学生科学技術フェア」に参加している子供達のお話です。

前から興味はあったものの、とんでもない数式とか出てくると、また、読むのに時間が掛かっちゃうなぁ、と少々腰が引け気味でしたが、読み始めたとたん止められなくなってしまいました。

最高の一冊ですが、同時に、「こんなことを常にやってるアメリカという国には日本は幾ら頑張ったって敵わないよなぁ」という溜息が出てしまう作品でもあります・・・。(哀) 

この作品に、取り上げられた子供達(天才という言葉は極力使いたくないですが、天才意外に言葉が見つからないので天才と言うしかないのだけど・・・。)は

原子炉を作ってしまうわ、ハンセン病の偏見を覆す、少年院で天文学を極める、馬を使ってPTSDへの対応療法を生み出す、環境汚染をしている大企業相手に闘う、とんでもないロボットを造る、蜂群崩壊症候群の原因を探る、音楽を使った自閉症児の教育プログラムを作成、カーボンナノチューブが溶解できることを発見、それを自前の光散乱測定器で証明してしまうなど、兎に角ちょっと想像を絶する、普通のスケールでは計れない子供ばかりです。

但し、そんな個性豊かな子供達にも一点だけ共通点があります・・・。それは必ずその子供達の近くには、理解ある大人がいたことです。理解ある大人がいなければ、彼らは世に出ることも、正しい方向に進むこともできなかったのではないでしょうか・・・。そういう意味では彼らは運もよかったのかもしれないですね。

さぁ、この作品で取り上げられた子供達は、科学技術フェアをどこまで突き進むのか・・・。

「子供達の能力は日本は世界と比べても平均点は物凄く高いんだけど、(文妄率もほぼ0%だし!)突出系が少なく、それに対し、アメリカは平均は日本よりずっと低いけど、とんでもない能力を持った人の層がやたら厚い」

という自分のイメージは当たらずとも遠からずなんだろうけど、この本を読んで、なんと海を渡って、参加している日本人がいることを知り、勇気づけられました。高校生なのに、英語でプレゼンなんて、能力的にも、度胸的にも凄すぎる・・・(笑)

しかしながら、どちらかというと、こういった型にはまらず、煙たがられている子供達を見出し、クールにヒーロー、ヒロインに祭り上げ、賞金総額4億円以上、しかも優秀な子供には大学の奨学金まで出してしまう大判振る舞い・・・。問題も山積みなのは間違いないのだろうけど、やっぱり、アメリカという国は桁違い・・・。

日本の政治が、あーだ、こうだ、なんて程度の低いこと言ってるうちに、世界からはどんどん取り残されて行くのだろうなぁ。(泣)