徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

超魔術は実は話術だった!!・・・・・(超魔術の裏技術/Mr.マリック)

超魔術の裏技術 - 誰の心でも誘導できる -

超魔術の裏技術 - 誰の心でも誘導できる -

題名は「超魔術の裏技術」なので、手品のネタ本のように思われる方もいるかもしれないが、話術の本である。著者のマリック氏は「来てます、来てます。」「ハンドパワーです。」「超魔術。」で一世を風靡した方であり、氏によると、手品で本当に重要なのは、技術は勿論ある程度は必要だが、見ているお客さんを誘導する話術だそうである。若くて技術のあるマジシャンは沢山いるが、経験に裏付けられた氏の話術に敵う者はいないので、未だに一線で活躍できていると自身を分析している。

本著の内容は至ってシンプル。しかも非常に平易な文章で書いてあり、とても分かりやすい。①1対1から始まり、②交渉、営業、ミーティング、③会議、面接、プレゼン、④大型プレゼン、スピーチ、講演、ショーでのコミュニケーション方法が、順を追って規模に合わせて説明されている。本当に簡単な言葉で書いてあるので、あっという間に読み流してしまいそうだが、実はかなり重要なことがちりばめられており、噛みしめて読むと、相当な時間を要する気がする。相手のどこを見て話せばいいのか?とか、話す内容の組み立て、間、動作、はたまた、無敵の記憶術までカバー範囲も広い。当たり前のことばかり書いてあるのだが、実際には全くと言っていい程、実践できていないし、いざ実践しようとすると、実は必要以上に意識して実施しなければ、できないということに読者は愕然とするだろう。 

人間は選びたい動物なのだから、フォーシングという手法を使うべし、とか古代ローマ式記憶術は、言われてみれば、そりゃそうなんだけど・・・改めて言われて、自身は何度も目から鱗が落ちる気がした。 

ただし、何度も言っているが、こういった本は一度読んだだけでは駄目で、繰り返し読んで、自分の血肉にしなければ(自身を洗脳しなければ…。)意味がない本かと・・・。勿論自分にも激しく言い聞かせてはいるが、できていない・・・泣。 

プレゼンなどで悩んでいる方にはTIPが詰まったお勧めの一冊です。(勿論、まずは練習することは大前提!・・・笑)