もうすぐ終戦記念日… (流れる星は生きている/藤原てい)
これは壮絶というか、執着?いや、なんとしてでも子供を生かすんだという怨念とも言える執念を持った1人の母親の物語です。読んでいて涙が出たし、我々はなんと幸せな時代に生まれたんだろう、と普段何不自由なく惰性で生きてしまっている情けなさと、申し訳無ささで、自然と頭が下がってしまいました。
歴史的に敗戦したことは学んだけど、当時日本の外にいた人たちが、どういう風に引き揚げて来たのか?なんてことはあまり考えたことがなかったと思います。
今の日本の平和はこういった人達の貢献に基づいていることを決して忘れてはいけない気がします。
新田次郎氏の奥さまだったことも今回初めて知り、それにもびっくりしました・・・。
もうすぐ終戦記念日。
「え?日本ってアメリカと戦争したの?ゲーム?映画の話?」
なんて言う世代もいる時代になりました。
今後世界、いや日本はどういう方向に向かうんでしょうね・・・。
流れる星は生きている (中公文庫) | ||||
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