徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

半沢直樹のパラレルワールドが???・・・・(七つの会議)

 七つの会議

 七つの会議

半沢直樹、相変わらず凄い視聴率ですね。自分も見ていますが、同じような事になっても半沢直樹みたいに「倍返しだ!」なんて普通の人はできませんよね。殆どの場合は泣き寝入りだと思います。よって、小サラリーマンの自分は「なんだかなぁ。」なんて溜息つきながら見ています。身につまされると言うか、サラリーマン経験者で「半沢直樹200%最高!」なんて思っている人は少ないのではないでしょうか?(でも、見ちゃうけど・・・哀)

所謂、嫌な奴で半沢直樹のような胆力がある人物は本当にそこかしこで見ますが、彼のような正義感の強い胆力がある人を自分は正直見たことがありません。(巡りあわせが悪いのでしょうか???笑) 

本作「7つの会議」は原作は勿論、池井戸潤氏ですが、半沢直樹を制作している名物ディレクターである福沢克雄氏ファミリーによる作品です。よって、TVと被っている俳優さん達がワンサカ出ていて、見ている人はかなり混乱すると思います。北大路欣也はやっぱり大社長で、及川光博香川照之片岡愛之助もしっかりメインキャラで出ています。端役も、土屋太鳳、役所広司世良公則赤井英和緋田康人須田邦裕と、福沢克雄氏のドラマのどこかで見た顔ばかりです。おそらく、初なのは野村萬斎氏のみ。ミッチーは結構同じようなキャラでしたが、(というか彼はああいうキャラしか演じられない?笑)かまきり先生は大和田常務とは違うどちらかと言うと弱者な人間的な役だし、ラブリンは最初ビシッとしながらも、上司に翻弄されるサラリーンマンで黒崎とは全く異なるキャラ。

なんだかパラレルワールドを見ているような感じになりました。(笑)

しかし萬斎氏は流石の狂言師だからか、故意なのか、抜けきれないのか、不明ですが、演技に、(歩き方さえも!)メチャメチャ狂言を引きずっていて、面妖さが兎に角凄かったです・・・。流石シンゴジラでさえも狂言歩きさせただけありますね・・・。(笑) 

frikandel.hatenablog.com

原島及川光博)は子会社の営業二課の係長。ノルマがいつも達成できず、針の筵の日々を送っている。対する営業一課は花の一課と呼ばれ、部長の子飼いのエリート課長(片岡愛之助)がノルマを必ず達成、幅を利かせている。

営業全体がピリピリする成績報告会議で、一課の係長(野村萬斎)が居眠りをしている事が発覚。部長(香川照之)の逆鱗に触れるかと思いきや、何故かお咎めなし。逆に辱めを受けたと考えた一課の課長は係長を罵倒、パワハラで訴えられる。その係長は有名な不良社員で、会社もエースである一課の課長を当然守ると思われていたものの、一課の課長は左遷され、何故か原島が昇進し、一課の課長となる。

原島が課長になったとたん、ノルマが達成できなくなる一課。そんな時に先の係長が勝手に、廉価な下請け先より、コストがよりかかる下請け会社に発注先を変更したことが、経理の指摘で発覚。原島は秘密裏に状況を調べ始める。

徐々に明らかになる、驚愕の事実・・・そして不良社員である係長の関りとは・・・。

 

そういえば、福沢克雄デレクターは福沢諭吉の玄孫(これで“やしゃご”と読むそうです。孫の孫ですね・・・)で、学生時代は大学ラグビーで社会人チームを下し日本一になった時の名ロックです。(大学が社会人チームを下すことは滅多になく、何度やっても大学チームは社会人チームに勝てないので、今では日本選手権に大学チームの枠はなくなってしまいました。その位の偉業です。)身長も190cm近くあり、そんな怖いものなしの氏の人物背景もあって、格上の人だろうが、上司だろうがなんでも物申せる、半沢直樹というキャラを作り上げられたのでは?とひそかに自分は思っています。

ちなみに、なんで七つの会議という題名が付いているかは、「最後の会議まで7回会議があるから」、とか「メインキャラが7人いるから」とか、諸説あるようですが、どうも原作でも明らかにされていないようです。自分は清州会議と何か関係が・・・と思いましたが全くありませんでした。(泣) 

是非、半沢直樹がやっているうちに、パラレルワールドをお楽しみください!(笑)

東京中央銀行の本店営業第一部の次長さんも出てきます。(半沢直樹は第二部ですね…。)

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