徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

精神世界系

誰でも罹りうる病のようなので、自身を絶対に過信しないで下さい。(うつ病九段/先崎 学)

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 どうしてこの本を読みたくなったか、さっぱり判らないんだけど、何故か題名に惹かれて通読。「面白かった!」と云うと、病気で苦しんだ著者に失礼なので、「極めて興味深かった!」と言い換えておきます。(笑) …

どんな人でも闇を抱えている・・・(アタラクシア/金原 ひとみ)

アタラクシア アタラクシア?って何? (無知をさらけ出しているようで恥ずかしいのですが・・・)なんかの造語かな?と思ってネットで調べたところ、どうも元はギリシャ語の哲学用語で以下の記述がありました。 〘哲〙 他のものに乱されない,平静な心の状…

単純にナポリタン喰いたい・・・(ぶらナポ/下関 マグロ)

ぶらナポ -究極のナポリタンを求めて- 普段はそこまで食べたくないけど、たまーに、無性に食べたくなるものってありますよね・・・。自分にとってのナポリタンはそんな食べ物の一つ。 そんなこともあって、この本を思わず手に取ってしまいました・・・。著者…

久方ぶりの純文学!?ほとばしる書き手の鬱屈感・・・(苦役列車/西村 賢太)

芥川賞の受賞インタヴューで「そろそろ風俗に行こうかな?と思ってたので。」とコメントして有名になった著者の作品です。 受賞後のインタヴューで物議を醸したのは、この人と田中慎弥氏ぐらいだったと思います。144回の受賞者が著者で、145回は該当なし、14…

うーん、あまり見たことのないジャンルとでも言えばいいのでしょうか?好き嫌いは判れるでしょうね・・・(西城秀樹のおかげです/森 奈津子)

「題名買い」(内容を全く知らずに題名だけで本を購入してしまうこと)と言うのは本好きであれば、必ず一度や二度は経験があると思います。自分に取って、まさに本著は文字通り「題名買い」の一冊であります。 「西城秀樹」と言えば押しも押されぬ昭和のスー…

肩の凝らない天才歌人のエッセイ・・・(もうおうちへかえりましょう/穂村 弘)

穂村弘氏。この本を読んで、著者は肩の凝らない天才だと思いました。 言葉の使い方とか発想が、独特で唸らざるを得ない。 何をやっている人物かというと、なんでも「ニューウエーブ短歌」という分野の草分けらしい。 「ニューウエーブ短歌」?? 現代短歌と…

天才達と常に命のやりとりをしている、とある編集者の話。(編集者という病い/見城 徹)

最近映画を見る時間が全然取れないので、通勤途中に本ばかり読んでいる。 しかし、これは強烈な本だった・・・。 見城徹という人の存在を知ったのは、かなり前だったと思う。村上龍先生がどこかで見城氏の事を書いていたのを読んで、「へー、先生がこれだけ…

メンヘラによる壮絶な悩みを抱える美女が如何に復活したのか・・・(傷口から人生 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった・・・小野美由紀)

前回読んだ「メゾン刻の湯」の著者、小野美由紀氏に興味を持ってしまったので、続いて「傷口から人生・メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった」も読んでみました。 frikandel.hatenablog.com 題名と表紙だけ見ると、なんとなくハチャメチャな…

皆、病んでいる・・・でも焦る事はないよ、と優しく語りかけてくれる作品です。(メゾン刻の湯/小野 美由紀)

最近本当に銭湯って減ったなぁ、と思います。夏の暑い日に、銭湯に行って汗を流し、帰りにビールなんて、憧れますよね・・・。 frikandel.hatenablog.com 本作は銭湯を舞台にした作品です。筆者の小野美由紀さんと云う方は初見ですが、なんだかとっても凄い…

心と心の触れ合いを描く透明な作品・・・・(リップヴァンウィンクルの花嫁/岩井 俊二)

リップヴァンウィンクルの花嫁 [Blu-ray] 「魔が差す」っていうのはこういうことなのかなぁ。ネタバレになるから、詳細は言いませんが、自分もこういう状態になったら抗いきれないかも・・・。だってとっても自然だし・・・。 著者の岩井俊二氏は小説家と云…

うげーぇ。往年の龍先生の作品は流石にグロい(笑)・・・オーディション/村上 龍

往年の龍先生が「俺はなんでも書けちゃうし、小説ならトレンドも作れちゃうぜ。」と思っていたかどうかは判りませんが、油が乗り切っていた時にお書きになった作品です。 先生は物書きとしては超一流ですが、映画では残念ながら、そうはなれずに赤字垂れ流し…

一見とんでもなくエログロですが、壮大な愛の物語とも言えます・・・(日本のセックス/樋口 毅宏)

題名が凄いです・・・。 自分は他人に「何を読んでんの?」って思われてもあまり気にならない方なので、ブックカバーとかはつけない派なんですが、流石にこれは表紙をひっくり返しました(笑) この本を知ったのは、以下の本に紹介されていたからなんですが…

やっぱり、むこうの世界とこっちの世界は繋がっているし、紙一重だったんだ・・・・(コンセント/田口 ランディ)

コンセント (幻冬舎文庫) 田口ランディと言う名前は勿論知っていたのですが、読むのは初めて。 10ページ位で読んだところで、「ん?龍先生(村上龍氏のこと)と同じ様な題材扱ってるなぁ。ちょっと感じが似てる。面白いかも・・・。」 15ページ位読んだとこ…

評論家からはボロボロなレビューしかなかったけれど・・・「マシンガンを持った不思議な国のアリス」(エンジェル ウォーズ)

本作は、はっきり言って、興行的にも大失敗でしたし、評論家からもボロクソな評価しかなかったのですが、画面に漂うダークな感覚がなんとも言えず、自分の中では印象的な一本となりました。 斬新なストーリーで、映画としてもよく創りこんであると思います。…