うーん、あまり見たことのないジャンルとでも言えばいいのでしょうか?好き嫌いは判れるでしょうね・・・(西城秀樹のおかげです/森 奈津子)
「題名買い」(内容を全く知らずに題名だけで本を購入してしまうこと)と言うのは本好きであれば、必ず一度や二度は経験があると思います。自分に取って、まさに本著は文字通り「題名買い」の一冊であります。
「西城秀樹」と言えば押しも押されぬ昭和のスーパースター(アイドル?)。昭和、平成、令和と3時代経ても、彼の代表作”Young Man”の曲を聞いたことがない、という人は殆どいないのではないでしょうか・・・?
AMAZONの評価も☆4つ。瀬名秀明氏推薦の帯も強烈。筆者はきっと西条秀樹の大ファンで、きっと何か西条秀樹の支えがあって、凄いことをやってしまったのかも・・・と、否が応でも期待が高まります。
で、早速読み始めると・・・「んんん???なんじゃ?」面白くないことはないのですが、相当な下ネタ本。満員電車で隣の人には決して覗かれたくない種の作品でした・・・(笑)
一体、著者の森奈津子氏ってどんな人?と思って、その場で直ぐに調べてみたところ、
女性小説家。日本SF作家クラブ及び宇宙作家クラブ会員。女性護身術団体、パラベラム協会代表理事。ご自身がバイセクシュアルであることを公言。作品はコメディタッチのものからシリアスな恋愛小説、SF、官能小説、ホラー、児童文学まで幅広いジャンルに渡っているが、セクシュアリティをテーマにした作品を数多く発表している。
とのこと。
小生は、著者のことはこれまで殆ど聞いたことがなく、いろいろネットサーフィンもしてみましたが、今は、あまり表に出る事はなく、主にnoteとtwitterでご活躍している方で、稀に、そのご発言で炎上なさっているようでした。
本作を読む限り、タブー等は一切なく、自由奔放に何でもお書きになっている感じを受けました。きっと至極自身の欲求に素直で、思いの強い方なのだと思います。誰か読者層を設定しているのではなく、書くことによって、自分の思いの丈を吐き出していらっしゃる、そんな気がします。読んだ時は、これはなんというジャンルの作品なんだろうか?と考え込んでしまいましたが、そういう意味では紛れもない文学作品なのかもしれません・・・。
で、結局この本、何が書いてあるの?
「西城秀樹と下ネタ???」
恐らく皆さま全く繋がってこないと思いますが、これは実際に読んだ人にしか、理解できない作品かと・・・。好きか嫌いか、確実に別れるであろうし、好きな方は熱狂的に好き、理解できない人は200%嫌悪するかも・・・そんな作品です。と、いうことで、今回は内容は語らないでおきますが、強いて云うのであれば、エロファンタジーコメディ短編集??ですかね・・・?
ご興味湧きましたか???
うーん、でもお薦めはやっぱりしないかなぁ(笑)