さらりと読めるけど、考え出すと、どんどん深みにハマって行きます・・・(色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上 春樹)
春樹先生よりは龍先生で育った自分は、あまりこの人の作品は読み込んでいないのですが、それでも、設定は面白いし、どんどん引き込まれます。当然、文章も流れるようで相変わらず美しいです。
ただ、やっぱりハルキストじゃないからか、これは「ノルウェイの森PART2?」って感じがどうしてもしてしまいました・・・。
「性、同性愛、精神障害、死」
相変わらず、ここらへんがオブラートに包んだような形で語られます。
本作は強いて言えば、全部は書かずに読者に委ねる部分が増えたのでしょうか?(正直、委ね過ぎで、ここから何を感じればいいのか悩みましたが・・・笑)
どうしても、多崎つくるとワタナベトオルが被ってしまう自分なのでした・・・。
「そんな奴は、村上春樹氏の作品は読むな!」と言われそうですよね・・・。すみません。