徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

Netflixでもマイケル・ベイ節炸裂!画面から飛び出してくるようなアクションの連続攻撃にあなたは息ができなくなる!!(6アンダーグラウンド)

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https://www.netflix.com/jp/title/81001887

テレビCMを見て、「お?これ新作?メチャ面白そう、しかもマイケル・ベイじゃん!いつ公開?」と思ったらNetflix配信の映画とのこと。凄い時代になりました。製作費150m㌦つまり165億円!もう普通の大作映画並みで、昨今のネット配信がいかに凄いかがこれだけでも判ります・・・。

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ちなみに昨今の映画製作費は・・・というと以下にありますが、ドンドン膨らむばかりのようです・・・。真ん中位にあるMost expensive films (adjusted for inflation)が年々のインフレ調整したもののようですが、凄いですね・・・まさにハイリスク・ハイリターン。

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ということで、自分は本作が見たくてNetflixに入ってしまいました。「お試し」あるのかな?と随分調べたのですが、残念ながら今はやっていないようでした。でも、いつでも辞められるようなので、年末年始を挟んで見まくれるし、調度いいや、と思い、「えい、やー!」で入会してしまいました。こうして、Netflixの策にまんまとはまったのでした。(笑) 

が!!!結論から言うと、全然損した感はありませんでした。それ位この作品凄いです!これでもか!これでもか!のマイケル・ベイ節炸裂です。冒頭からてんこ盛り。車、銃、ナイフ、爆弾、格闘技、火薬も半端ない量で、いたるところでドーン、ガーンの連続爆発、それに加えパルクール!ちょっと一休みとか一切ありません。(但し、少々キモいというかひく位に人がバンバン亡くなりますので、そういうのが嫌な方はちょっと厳しい作品かも・・・)

主人公のライアン・レイノルズもライアン節(ナレーションをやっちゃうところとか、ふざけてるのか、真面目なのか、今一判らない演技??自分は彼のファンではありますが、このふざけた感じはあまり好きではないです。)も炸裂しています。彼はもっと真面目にやれば、(ブレイド3のハンニバル・キング?とか黄金のアデーレ/名画の帰還のランディとか・・・)今以上にスーパーな俳優になると思うのですが、まぁ、同じような分野の人は掃いて捨てる程いるので、敢えて彼なりの色を出すようにしているのかもしれませんね。

ブレイド3(字幕版)黄金のアデーレ 名画の帰還(字幕版)  

主人公の1(ライアン・レイノルズ)は小型磁石の発明で財を成した正体不明の億万長者。その財力を生かして、信用ならない国など頼りにせず、私設のチームで勝手に悪党を処刑し、ほんの少し世直しの手伝いをしています。チームの面々は全員死んだことになっており、戸籍等もなく、既に世の中からその存在が抹消されています。また、お互いの関係に深入りしないように、名前では呼ばず全員番号で呼び合います。2はCIA捜査官、3はプロの殺し屋、4はパルクール使い、5は女医、6は天才ドライバー、7は元軍のスナイパー。

今回の標的は、架空の国トゥルギスタンの独裁者。軍や警察を掌握しており、アリ一匹通さない様な警備を敷いている彼相手にどうやって1のチームは挑むのか?ド肝を抜く展開に期待して下さい!

あ、ちなみに本作、音楽もノリノリで最高です!

こりゃ、バッド・ボーイズ3に期待しちゃなー、と思っていたら、なんとマイケル・ベイは今回監督降りていました・・・まぁ製作はジェリー・ブラッカイマーなので大丈夫と信じますが・・・。

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宇宙を巻き込んでの家族喧嘩が半世紀を掛けてやっと終わった・・・(スター・ウォーズ/エピソ-ド9/スカイウォーカーの夜明け)

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https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html

遂に終わった・・・。42年掛けて・・・。ほぼ半世紀である。小学校低学年で初作を見たとしても、もうその人は50歳を超えている計算になる。構想者であり監督である、ジョージ・ルーカスも75歳。まさにスターウォーズはこの人のライフワークであり、彼はスターウォーズで歴史に名を残すことになったといっても過言ではない。それぐらいの作品である。 

映画館も激混み。最後エンドロールでも殆ど席を立つ人がいなかったことから、見ている人達の熱い想いを感じた。

原題はThe Rise of SKYWALKER。邦題はスカイウォーカーの夜明け。まぁ、悪くないけど、そこまでピンとは来ない感じ?スカイウォーカーの復古とか帰還、再誕、意思を継ぐ者なんていう言い方でもよかったかも・・・最も「帰還」は3作目であるエピソード6でジェダイの帰還で使っちゃってるから、無理か・・・。

で、感想はどうだったかというと、そりゃ、面白かった。もう最初の黄色で書いてあるスターウォーズのロゴが画面に映し出され、音楽がなったとたん、一瞬でスクリーンの向こうに飛んだし、内容も、もう涙ちょちょきれで、思わず目頭が熱くなったこと度々、最後は拍手したい気持ちを抑えるのが辛かった・・・。でもシリーズで一番の傑作だったのか?と聞かれると、正直「うーん・・・」。ネタバレになるので、詳細は記載しないけど、結構「えー?!」っていうシーンはあったし、最終作という背景と、過去シリーズの蓄積、それとなんと言ってもこれが一番大きいと思うんだけど、ジョン・ウィリアムズの音楽に相当助けられている感じがした。もうあのテーマが背景でかかるだけで、ファンは熱くなっちゃうので・・・。

この最後の3部作の主人公をレイ、フィンとポー&カイロ・レンの4名だとすると、従来の、レイア、ルーク、ハン・ソロダースベーダーと結局同じような気もするし、(ミラー?)こんなことを言うと怒られると思うけど、壮大な宇宙を巻き込んでの家族喧嘩を世代を引き継いでやってて、結局はほぼ同じ内容じゃない?という気がしてしまったのも、否めない事実。(中世の時代も王族が親子や兄弟で戦争やって、国を取ったり、取られたりしていたので、それと同じと考えれば合点が行く。なんといってもスペースオペラだし・・・笑)そういった意味では、まぁアベンジャーズのエンドオブゲームとかロッキーと一緒でこれも一種同窓会的な、でもファンにとっては、なくてはならない、区切りとして必要な一作だった気がします。 

frikandel.hatenablog.com

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前作で最高指導者を殺害し、自らがファーストオーダーの最高指導者になった、カイロ・レン。しかし最高指導者を更に操っていた人物がいることが・・・。そして、カイロ・レンとレイの出会いが導かれた理由、またレイの両親とは一体誰なのか?が遂に明らかとなる。カイロ・レンとレイの運命とは?
そして、果たして孤立無援のオーガナ将軍(レイア姫)率いるレジスタンスはファーストオーダーに打ち勝つことができるのか?

(おまけ)

こんなのあったんですね・・・もっともルーカスフィルムから即行でクレームが来て回収されたらしいです。だから知らなかったのかなぁ?しかも歌っているのは、あの「およげたいやき君」の子門真人氏!凄い(笑)

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と、あるスナイパーの人生・・・(白い死神/ペトリ・サルヤネン)

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白い死神


冬戦争で「白い死神」と恐れられたスナイパーのお話。 

ちなみに冬戦争と云うのは、世界史で習ったような気もしますが、第二次大戦が始って直ぐにソ連が国境を接するフィンランドに侵攻した戦争です。圧倒的な戦力を持っていた筈のソ連に対し、フィンランドはよく凌いだものの最終的には被害の拡大を恐れ、国土の約10%を割譲すると云う屈辱的な条件で講和条約を結んでいます。この戦争でソ連側の損害は12万人強、フィンランドは2万人強の尊い命が失われたと言われております。

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本作は、その冬戦争の英雄、シモ・ヘイヘ氏の伝記となります。 

スナイパーなんて言うと古くはゴルゴ13(笑)トム・ベレンジャーの「山猫は眠らない」、ジュード・ロウの「スターリングラード」、フォーサイスの名作「ジャッカルの日」、最近でこそ「ザ・シューター」とか「アメリカン・スナイパー」なんて作品でも有名になりましたが、市井の人とは最も遠い世界のお話の住人で、想像すら難しい人達です。

山猫は眠らない (字幕版)スターリングラード (字幕版)ジャッカルの日 ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]

ザ・シューター/極大射程 (字幕版)アメリカン・スナイパー(字幕版)

因みに現在の狙撃の最高記録は3,540mだそうです。

なんと3.5km!、もう彼らに狙われたら、防ぎようはありませんね。奇跡的に気付いたとしても、その時は既にあの世に行っているレベルです。

スナイパーは少ない経済性で、相手に大きな打撃を与えられるので、(師団を導入せず、遠方から一発で指揮官を倒してしまうのがよい例)莫大な資金が掛かる戦争では非常に重宝されるようです。よって、現在の軍隊はスナイパーを意識して、兵士と士官は同じような服装、将校も極力目立たないように装うのが世界標準になっているとか・・・。このことからも、それ位スナイパーは恐ろしい存在と見なされていることが判ります。

ロシアとフィンランド国境の近くで農業と狩猟を営む夫婦の息子、シモ・ヘイヘは小柄ながらもがっちりとした、非常に寡黙な青年。大家族で皆でしっかり働くことにより、すくなくとも腹が空くことのない比較的豊かな生活を送っていた。20歳の時に兵役義務で新兵訓練を受け、33歳の時に冬戦争が起こり、予備兵役長として召集。そこで「モロッコの恐怖」と言われた仏外国人部隊の経験もあるユーティライネン中尉の元で狙撃兵となる。狙撃の才能が兎に角あったようで、記録が残っているだけでも542人を狙撃したと言われている。あまりの彼の凄さに白い死神とロシアから恐れられ、逆に狙われるようになる。シモ・ヘイヘは果たして生き残れるのか・・・。

現在もフィンランドの博物館には彼の使ったモシン・ナガンというライフルが展示されているそうです。

これ↓ 

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しかも、驚いたことに、彼はスコープなしで450m以上の距離からも狙撃できた、とのことなので、現在の技術の粋を集めたスナイパーライフルなんかを使っていたらどうなっていたのでしょうか・・・。ちなみに先述の最高記録を持っているMk15というのはこんな奴なので、隔世の感がありますね・・・。

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なお、本作には、第二次世界大戦に女性のスナイパーなんていたんだ・・・と非常に興味を覚え、何か彼女に関して書いたものないかな?と探していた最中に出会いました。彼女の名前はリュドミラ・パヴリチェンコ。ロシア人で、これまた戦争の英雄だそうです。次は彼女のことを書いた本を読んでみたいと思っています。 

特に自分は武器とか戦争に特別な興味がある訳ではありませんし、こういったスナイパーを始め、仮にも人や生き物を傷つけるようなモノは、無いに越したことはないと考えていますが、不謹慎を承知で述べるとすると、自分の想像では遥かに及ばない、そういった人達の生き方とか、考え方、また時に襲う苦悩等は一体どんなものなのだろうか?と、なんだか無性に知りたくなってしまい、この本を読んでしまいました。あまりいい趣味ではないと判ってはいるのですが・・・。