映画&原作、双方共に良かった作品ってありますか? あります!(壬生義士伝/浅田次郎)
自分はこの作品は映画から入りました・・・。
飛行機の機内で見たのですが、ポロポロと涙が止まらず、最後は号泣に近い感じ?になってしまい非常に恥ずかしかったことを覚えています。(但し、周りの人も皆泣いていたので、変な連帯感が一体に醸し出され妙な雰囲気になったのも事実・・・。笑)
これは盛岡藩から脱藩し新選組の隊士となった吉村貫一郎という武士をモデルにしたフィクションで、映画では中井貴一が吉村を演じています。この一見うだつのあがらない(が、相当な剣の使い手である)吉村を中心に話は展開していきます。
中井貴一が本当に良い味を出しています。助演の斎藤一役の佐藤浩市がいつもの「ちょっと不機嫌なイケメンおじさん」的演技をしているのに対し、中井貴一は硬軟を使い分けて見事に吉村を演じ切っています。
映画も、原作も涙なくしては見れない、読めない、珠玉の作品だと思います。
浅田次郎氏は多くの感動作を書いていますが、自分はこの作品が彼の一番の傑作だと信じています。
因みに、自分は見逃しましたが、本作は2002年に正月恒例のテレビ東京の12時間ドラマにもなったようで、その時は渡辺謙が吉村を演じたそうです。
いつか見てみたいなぁ。
壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2) | ||||
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壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3) | ||||
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