日本人より日本を喰っている!!!(英国一家日本を食べる/マイケル・ブース)
もともと未だに「フジヤマ、ゲイシャ!」「え?中国と日本って別な国なの?」と本気で思っているような一部のイギリス人を相手に面白可笑しく書いた本を、日本に生まれて、長年住み続けている自分が且つ日本語で読んでいるので無理もないと思いますが、この本はノンフィクションの形を取ったフィクションと思わないとかなりキツイのではないでしょうか?
内容は、相当日本を知ってないと書けないこと満載な上に、わざと外国人が興味を持つような視点から書いている匂いもプンプンです・・・。
そもそも、著名なフード・ライターであるこの筆者が日本のことをここまで知らないことはありえない!・・・。
まぁ、嘗てあった、ブッシュマンとかクロコダイルダンディの類とでも言えばいいのでしょうか?(古っ!!でもあれはあれで面白かったのでそういう意味では、この本も、割り切れればとても面白い秀逸な作品と勿論言っていいかもしれません・・・。ただし100%内容を信じてはいけないだけ!?)
と言う風に考えて、最初の方は読んでいましたが、読み進んで行くにしたがって、実は日本人の自分でも知らない事ばかりで後半は教わるつもりで(心は正座)真面目に読んでしまいました。
で、結論から言うと「とっても面白かった!」
食べ物が好きな人は是非読むべきです。
ただし「ますます・・・」(続編)は紙の質も落としてあるし、明らかに思ったより1冊目が馬鹿売れした為に、二匹目のドジョウを狙ったのがミエミエで、内容があまり変わらないこともあり、付け足し感満載でちょっと食傷気味でした・・・。それだけが残念。(笑)
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) | ||||
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英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) | ||||
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