徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

真田vs宮沢程の派手さはないけど、あったかい、地味にいい感じの作品です。(隠し剣・鬼の爪)

隠し剣 鬼の爪

隠し剣 鬼の爪

先日見た。「必死剣鳥刺し」が、中々面白かったので、これも見てみました。

鳥刺しは鹿児島なんかで食べる鳥の刺身を連想してしまいましたが、これはなんだが鷹の爪を連想してしまう、まさかの食べ物繋がり・・・。ただし、内容は勿論全く食べ物とは関係ありません。(笑) 

frikandel.hatenablog.com

主人公は、つましいながらも幸せに暮らす下級武士。かつての女中が嫁ぎ先の油問屋の大店で幸せに暮らしていると思っていたにも関わらず、実はひどい扱いを受けて、体を壊していることを知る。いてもたってもいられず、女中を無理やり連れて帰る主人公。看病の甲斐もあり、女中は回復、噂になりながらも昔通りの生活が始まる。

そんな時に、主人公の親友が謀反を起こし、脱獄。上役より彼を斬るように厳命される。親友はかつて同じ師の下で剣を学んだ兄弟子で剣の腕は上。但し、主人公は隠し剣という秘技を師より授けられ、親友はそこで師とは袂を分かち、出世を求め江戸屋敷へ。

親友と主人公の対決はどうなるのか?女中との行く末は・・・。そして秘儀、隠し剣とは・・・。

幕末に起きた藩の謀反に巻き込まれながらも、愛を貫くラブストーリー。 

同じ藤沢周平原作、山田洋二監督の2作目にも関わらず、前作「たそがれ清兵衛」にかなり似た内容なのは、二匹目の泥鰌を狙ったのか?それとも「男はつらいよ」のようなシリーズ化を狙ったのでしょうかね???(笑)

ちなみに、海坂藩という背景も一緒。中間も双方共に直太と言う名前で、同じ神部浩さんが演じています。

f:id:Frikandel:20190802021409j:plain←神部浩さん

たそがれ清兵衛」は戊辰戦争に関しての言及があったので、1860年前半のお話、本作はまだ北海道を蝦夷と言っていることから、(1869年に北海道に改称)同じ位の時代とは思われるものの、感じとしては、「たそがれ清兵衛」より少し前の話のような気がします。しかし架空の話としても、こんな大事件を同時期に二つも起こした海坂藩はさぞや大騒ぎだったでしょうね・・・と思っていたら、キムタクが主演した「武士の一分」も同じ頃の海坂藩のお話でした。こりゃ大変だ!(笑)