爽やかな通り魔小説???・・・・。(エイジ/重松 清)
「通り魔の犯人は同級生だった・・・。」
こんな宣伝文句に惹かれて、あれ?これって薬丸岳の「Aではない君と」みたいな作品なのかな?と興味を持ち、思わず購入。
読んで、「あーしまった!作家は重松清氏だった。」と思い知るも時既に遅し(笑)
宣伝文句から超ドロドロを想像するも、重松氏の作風で、ドロドロなんてある訳もなく・・・。この人はどんな内容も爽やか~っと書いてしまうのを忘れていました。
ということで、本書は移り気な非常に繊細な少年の心情を描いた綺麗すぎる青春小説となっています。自分にとっては、ほぼ忘れかけていた気持ちが、なんとなく甦ったようで、胸がチクチク痛みました。
若い頃ってなんで、あんなにイライラしたり、悩んだりできたのでしょうか?精神と肉体のバランスが取れていないから???
でも、幾ら肉体的に若くても、あの頃に戻りたいか?と聞かれれば、今だから言えるのかもしれませんが、当時の自己の存在のあまりの恥ずかしさに、「いえ、結構です。」と答えるだろうなぁ。(笑)
他の人はどうなのでしょうかね???
エイジ (新潮文庫) | ||||
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