文明開花vs消えゆく侍時代のハードボイルド・・・(木足の猿/戸南 浩平)
既に月村了衛氏の「コルトM1851残月」を読了済の自分に取っては、多少状況、時代背景等が被った気がしましたが、作品の傾向としては全く異なり、こちらは本格派ミステリー。
正直、途中までは、少々ダラダラと話が続き、「これから、どうなんの?」的な感じも受けましたが、最後の5分の1位で一気に(ちょっと唐突な位に 笑)盛り上がってエンディングを迎えます。
作品自身はとっても、面白いし良いのですが、構成は、まだ少々粗削りで端折っている?若干惜しい感覚??とでもいうのでしょうか?自分的には、120%スッキリ!という感じではなく、「なんでこうなるの?」な部分がほんの少しですがあった気がします。(「お前が言うな!」って自分でも思いますが・・・笑)
登場人物のキャラは、それぞれよく立っているので、これで終わりにせず、主人公と準主役の二人で江戸→明治の混乱期を背景とした探偵物のはしりとして続編を描けば結構面白いシリーズになる気がしました!
木足(もくそく)の猿 | ||||
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