徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

最近のアクションヒロインって誰?と聞かれれば、自分は間違いなくシャーリーズ姉さんを挙げます!(オールド・ガード)

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https://www.netflix.com/title/81038963
これ宣伝してました??

ライアン・レイノルズの“6アンダーグラウンド”の時はありとあらゆるところで宣伝見た記憶があるけど、これは突然封切られたぁ??? 

frikandel.hatenablog.com

最近すっかりアクションヒロインとなったシャーリーズ姉さん、本作でも大暴れしています。アンジー姉さん無き今、(亡きではないです・・・笑)もう向かうところ敵なしですね。周回遅れでブラック・ウィドウのスカーレット・ヨハンソンさん、その後ろに、ハーレ・クインのマーゴット・ロビーさんが着けている感じでしょうか?(笑)

 

本作は同名のアメリカン・コミックが原作だそうです。

原作はこの通りかなり劇画ちっく!

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アンディ(シャーリーズ・セロン)は4名と少ないながらも決して失敗しない傭兵チームのボス。南スーダン民兵による小学校の占拠が発生。教師は皆殺し、生徒は人質となる。南スーダンは米国に協力を求めるも同盟国でないということで拒否され、納得できない一部のCIAの良心派が伝手を辿り、非公式にアンディのチームに救出を依頼する。

アンディは今一気乗りしないものの、メンバーから暫く仕事もしていないし、そろそろまた人助けをするべきだとの意見もあり、依頼を受けることに。

しかし、現場に潜入したところ、そこはもぬけの殻で、チームは依頼が罠だったことを知る。一斉に射撃を受けて、絶命する4名。目的を達した敵は、あっけない勝利に気を抜くが、死んだと思った4名が突然反撃を開始し、あっという間に形勢は逆転、敵は全滅させられる。その状況を記録するカメラ。

実は彼ら4名は死んでも蘇生する人間であり、その噂を聞いた悪徳科学者が不老不死研究の検体として彼らを使うべく狙っていたのだった。チームは執拗に追跡され、隙を突かれて、連れ去られる2名。その2人を奪回すべく敵のアジトに向かうアンディ。が、更なる罠が!!
果たしてアンディとそのチームは無事脱出できるのか!!

テンポよく、シャーリーズ姉さんのこれでもかこれでもか!というアクションで見る者を飽きさせません。出演者もシャーリーズ・セロンさま以外は、有名どころはチウェテル・エジョフォー氏ぐらいしか出ていないので、本作はまさにシャーリーズさんのシャーリーズさんによる(制作陣にも名を連ねています。)シャーリーズさんの為の映画となってます。製作費の半分ぐらいはシャーリーズさまの出演料ではないでしょうか?(笑)

鑑賞後、ハイランダー(1986)と云う映画を思い出しました。確かあれも死ねない戦士の話でした・・・。クリストファー・ランバート主演で、1作目は斬新性、更にショーン・コネリーなどの大物が出演したこともあり、結構なヒットとなったのですが、それに気をよくして製作された、2作目以降は(2作目にもショーン・コネリーは出てましたが・・・。)箸にも棒にも掛からぬ作品だったような記憶があります。(笑)勘違いだったらすみません・・・。 

どうでもいいですが、クリストファー・ランバートってダイアナ・レインと結婚して離婚、もう一回の結婚を経て、その後はなんとソフィ・マルソーと恋人関係とwikiに書いてありました。凄いモテ男ですね・・・。(失礼ながら意外でした・・・笑)

本作は最後で、アレ?という伏線を張っていますので、評判が良ければ次作が期待できるかもしれませんね・・・。

ネットフリックスに入っていれば必ず、入ってなくても1か月分払って見ても損はしない作品だと思います。(自分はシャーリーズ・セロンさまの大ファンなのでえこひいきはご勘弁を!笑)

 

全然華麗でもなんでもないお話・・・(マネー・ショート)

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)

2007~08年の金融危機を描いた作品で、前からいつかは見ようと思っていた1本です。何といっても、出演者が豪華です。クリスチャン・ベイル、スティーブ・カレル、ライアン・ゴスリング、ブラッド・ピット!しかもセレーナ・ゴメスとマーゴット・ロビーカメオ出演のオマケ付き! 

この手の映画、本当にいつも思うのですが、なんなんですかね・・・この邦題?「マネーショート、華麗なる大逆転」って・・・。一般的に「マネーショート」って金が足りない?ってことですよね? で、「華麗なる大逆転」と云うのも全然この映画の内容を反映したものになっていない気がします。この出演者で華麗なる大逆転なんて題名だと、なんだか知らない人はこの華麗な4人組が最後に大勝利する詐欺師の映画かなにか?と思ってしまうのではないでしょうか?(そうやって引っ掛けて、動員を増やすのが狙い?笑)原題はTHE BIG SHORTで金融用語で言うと巨額な空売りと言う意味だと思います。ちなみに反対はLONGでこれは購入とか保有を指すそうです。

クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴスリング、ブラッド・ピット、4者4様の演技を見せてくれますが、ステーブの狂信的な演技とブラッドのもの静かな演技の「動 vs 静」は実に見応えがあります。同じものを見て、同じように感じている二人にも関わらず、ここまで表現方法を変えて演出する監督の手法は見事だと思いました。(特にブラッド・ピットは、普通なら滲み出てしまうスーパースター/ブラッド・ピット色を一切消しているような本当に控えめの演技でビックリしました。)そして、ひたすら耐える天才を演じるクリスチャン・ベールとクールな演技で変な髪型のライアン・ゴスリングが脇を固めます。

クリスチャン・ベール演じるマイケルは医学博士で少々風変わりな投資家。投資のデータを眺めているうちに、超優良と言われている証券の中にサブプライムローンが含まれていることに気付く。サブプライムローンは所謂、低所得者向けの住宅ローンのことでマイケルはこれが数年以内に債務不履行となると予測する。そして「クレジット・デフォルト・スワップCDS)」という損失補填保険のような金融商品投資銀行に売り込む。超優良証券の為、債務不履行になるなど露ほども疑わない投資銀行はマイケルを鼻で笑い、保険料だけで濡れ手に粟とそれを引き受ける。その動きに気付いたライアン・ゴスリング演じる銀行員のジャレド。彼は取引先のヘッジ・ファンドのマーク(スティーブ・カレル)にもこの話を持ち込みCDSの購入を勧める。また、投資の世界に入ったばかりのチャーリーとジェイミーもサブプライムローンのからくりに気付き、投資銀行に話を持ち込むものの全く相手にされず、近所に住む、既に引退している元銀行員のベン(ブラッド・ピッド)に相談に行く。

マイケルの予測通り、住宅バブルは崩壊。資産価値が暴落するも、サブプライムローン絡みの証券はなかなか値段を下げず、保険料ばかりが出て行き、投資家達は金を返せ、訴えてやる、と騒ぎ始める。「投資家を保護するために、金は返さない。」と、一方的に彼らにメールを送り、一切その訴えを無視するマイケル。

が、遂にサブプライムローンを紛れさせていた超優良証券も暴落。一気に莫大な運用益を出すマイケル。そしてその莫大な運用益を彼らに淡々と且つ一方的に送金。その上で、あまりに因果なマネーゲームに嫌気が差しファンドを閉鎖する。

また、チャーリー、ジェイミーも一気に大金持ちに・・・浮かれる二人にベンはこれによって、善良な市民が職を失い、家を失い、年金を失い死ぬことになる、それを考えたことがあるか!と強く諭す。

ジャレドは批判があるのは判っているが、と前置きした上であくまでクールに儲けを受け取り、マークはベンが言っていたように、何も罪のない人が、ほぼ騙されたような形で自己破産、不幸のどん底に転がり落ちて行くことを知っている故に、これを売ったら俺たちも人々を騙した、金融機関の奴らと同等になると最後まで迷う。が、最後は部下から説得され、遂に債権を全部売り払う。

結局、影響が大きすぎて潰せないという理由で、投資銀行公的資金を大量注入され、多くはそれが幹部の巨額な退職金に化け、罪もない一般市民だけが、家を失い、職を失い、年金を失い、貯蓄を失い、ツケを擦り付けられるという悪夢のような結果に・・・勿論、詐欺まがいのことをした格付け機関を含む金融機関の人間は一人も司直の手に委ねられることもなかった・・・。

 名誉ぐらいは失ったかもしれませんが、まさに金を持った者だけが守られ、損をするのはいつも罪のない一般の人々ばかり・・・という作品です。

一部脚色はありますが、これは決してフィクションではありません。実際に2007~08年にこういったことがおき、未だ傷も癒えないのにも関わらず、ウォールストリートはまた同じような事をしようとしているそうです。

今はコロナでそれどころではない筈ですが、こんな時にも大儲けしている人達はいるようで・・・。 

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男のロマンは硬派で切ないぜっ!!!!・・・・(フォードvsフェラーリ)

フォードvsフェラーリ (字幕版)

フォードvsフェラーリ (字幕版)

これは絶対面白いだろうなぁ、という匂いがプンプンしていたので、見るのが楽しみでした。

鑑賞後、この作品は、もう少しオスカーに絡んでもよかったんじゃないかなぁ?と思うものの、ノミネートは作品賞、編集賞、音響編集賞、録音賞のみ。マット・デイモン氏の主演男優賞も、クリスチャン・ベイル氏の助演男優賞ノミネート(逆か?クリスチャン・ベイルが主演でマット・デイモンが助演かな?)も無し。まぁ、2020年は、主演としては「ジョーカー」のホアキン、助演は、今まで賞レースに縁のなかったブラピ(功労賞?笑)がいたので、取れなかったとしても、ノミネート位は・・・とちょっと不思議?不満(笑)に思いました。

 舞台は1960年代のアメリカ。車の販売台数は爆発的に伸びるも、徐々にただの移動手段から、カッコよさや、スピード等の性能を求める風潮に。フォードはそんな中、ブレイクスルーを求めて、最高の品質のスポーツカーを作っていながら、資金的な困難に直面しているフェラリーに目をつける。レースに命を掛ける創業者のエンツォ・フェラーリは、契約書には「市販車部門はフォードが株の過半数を持つが、レース部門はフェラーリが支配する」と記載があるが、仮にフェラーリル・マン参戦を希望し、フォードが反対した場合はどうなるのか?と質問。フォード側の、その時はレースには参戦できない。と言う返答に激怒、袂を分かつ。が、実は、したたかなフェラリーはフォードから買収の話が来ていることをFIATにリーク。激怒は本心だったかもしれないが、それが結果的に値段を釣り上げ、同国のFIATに援助を求めるための芝居となる。別れ際にエンツォはフォードに対し、「イタリア人の誇りを傷つけられた。ミシガンに帰って、醜い工場で、醜い車を量産してろ!フォード2世は決してヘンリー・フォードにはなれない。所詮2世だ!」と言い放つ。それを聞いた現社長のフォード2世の闘争心に火が付く。その結果、フォードはチームの責任者として、ル・マンで優勝経験があり、心臓病でレーサーを引退、現在は自らのスポーツカーを作っているキャロル・シェルビー(マット・デイモン)に白羽の矢を立てる。シェルビーはレース場で会った偏屈なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)の才能を見出し、彼をテストレーサーとして開発チーム加える。ケンのアドバイスにより見違えるように良くなって行くマシン。しかし、偏屈で上層陣を一切立てないケンは経営陣からは嫌われ、特に副社長は事ある毎に、彼を外そうと画策する。シェルビーは間に立って苦労するが、毎回ギリギリのところで切り抜け、ケンを正規ドライバーとして使い続けることに成功する。

さぁ、シェルビーとケンは、セールスの事のみを考え、レースはあくまで宣伝と見做す副社長を出し抜き、宿敵のフェラ-リに勝つことができるのか?

レース中は手に汗を握り、最後は涙失くして見れない、切ない男のロマンを描いた作品です!

映画用に脚色されていますので、史実とは少々異なるかもしれませんが、数奇な運命に見舞われた、関係者以外は知らない、ほぼ無名なレースドライバーに光を当てた1本。お勧めです!

 ↓この本を読んでからずっと、この映画見たかったんです!!

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