うーん、なんだかんだ言っても考えさせられます・・・(カエルの楽園/百田尚樹)
辛辣な風刺本です。
現在の日本をカエルを主人公にして痛烈に皮肉っている作品です。
自分には正直何が正しいか判りませんが、欲にまみれて、殺戮に走るのが人類の性(さが)ならば、やっぱり自分の身は自分で守るしかないのでしょうか・・・・?皆が皆、「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」であれば、そんなことは気にしなくてもいいんでしょうけど・・・。
でも社会組織、まして資本主義下で生きて行くのであれば、対立とか競争っていうのは必ずついて回る訳で・・・結局のところやっぱりバランスなんですかね・・・。皆がある程度幸せを感じることが必要なのであれば、何事も極端は駄目なんでしょうね。
まぁ、考え方に共感する必要はないと思いますが、読んでおいても損はない一冊です。
稀代のストーリーテラーで珠玉の作品をいくつも出している百田さんが、こんな態々政治色の濃い作品を書く必要もないと思うんですが、そこはやっぱり自身だけ幸せであってはならない!という義務感からなのでしょうか?。
百田さんご自身もこれで結構危ない目にあってますもんねー・・・。
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