チープな背景設定な上、チープな構成。途中で筋も見えるけど、それでも号泣・・・(君の膵臓をたべたい/住野 よる)
過去にこんなことがあったら、人生絶対立ち直れないですよね。
若い時にした、なんとなく捉えどころのない、ふわっとした恋愛は、年を経るにつれて、美化され、色鮮やかに、どんどん甘みを増し、いつも記憶にある訳ではないけど、心の片隅にじっと隠れて、必ず何かの折にふと顔を出す。思い出した時はなんだか照れくさくて、未だに胸が、ほんの少し苦しくなる。
皆そんな思い出のひとつやふたつ持っていらっしゃると思います。が、それがこんな形で突然終わったら・・・と考えると更に切なくなります。
チープな背景設定な上、チープな構成。途中で筋も見えるし、一時期流行った、自己のアイデンティティとかsoul mateのごった煮小説ですが、それでも、やっぱり泣けます。恥ずかしい位、涙が溢れ出てとまらないです・・・。
映画は正直原作に比べると、相当今一ですが、恭子の若い時を演じていた女優さんは唯一原作ぽくってよかったかと・・・。(北川景子じゃない方です。大友花恋さんと言う方だそうです。素敵な名前ですよね~)
アニメの方は見ていないですが、どうなのでしょうか??
お話で本当に良かった・・・そんな風にも思える一冊でした。