徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

政治家の決断の際の苦悩を見事に描き切った上質の作品でした・・・(ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男)

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (字幕版)

政治家を主人公にした作品は、本当のところはよく判らないので、それを歴史の真実として信じてはいけないというのが自分の信条。まして戦時下の話となれば、勝てば官軍ですから・・・(笑)

チャーチルと言えば、イギリスの首相で欧州戦線で優勢であったヒトラーの脅威に最後まで屈せずに、最終的にナチスを降伏に追い込んだ人として歴史的にも有名です。

この作品は、如何にチャーチルが自身の意志を貫き、政治家として、ナチスに対して立ち回って行くのかに焦点を当てた作品で、その部分が感動的に描かれています。お話としては、面白いですし、クライマックスでは感動さえ覚える一方、戦争で失われた貴重な命や、彼の失政の部分は殆ど触れられておらず、あくまで映画用の構成になっております。(ちなみに邦題はウィンストン・チャーチルですが、原題はDarkest Hourで「もっとも苦しい時期」という意味です。)

ただし、前述の通り、チャーチルが方向性に悩みに悩んで、政治家として決断を下していくプロセスは見応えがあり、ゲイリー・オールドマンがそれを見事に演じ切っています。彼は端役としてはかなり有名ですが、(ハリポッターのシリウス・ブラックやバットマンゴードン署長)本作は主人公のチャーチル役で、見事、第90回アカデミー賞で主演男優賞を獲得しました。(チャーチルは、彼だと判らない位、見事な演技でした!)

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正に「ダンケルク」の映画がチャーチルが首相の時のお話ですので、それを見てから、本作を鑑賞すると理解度がかなり高まると思います。

ダンケルク(字幕版)

ダンケルク(字幕版)