徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

素晴らしい物語。見ない手はないです。何を見ようか迷ったら、是非この映画に!(グリーン ブック)

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https://gaga.ne.jp/greenbook/

いやー、良かった!!!!

まぁ、順当なんだろうけど、オスカーも取れてよかった!と思う一方、未だにこういう作品がもてはやされるってことは、やっぱり世の中はまだまだだよなぁ、とちょっとうんざりする部分も・・・。 

でも作品自体は、本当に温かくて、誰が見ても楽しめると思います。恋人とでも、夫婦でも、友人とでも、家族でも、あらゆる人にお勧めできる一本です。 

この作品は世界的な黒人ピアニストであるドクター・シャーリーとその運転手を務めることになった、元ナイトクラブの用心棒トニーの物語です。

トニーは極端な人種差別者ではないものの、できれば黒人とは接点を持ちたくないと思っているイタリア系の白人。そんな彼が仕事にあぶれ、生活のためにドクター・シャーリーの運転手をすることになります。最初は全く平行線の二人ですが、互いにない部分を徐々に認め合うようになります。そして衝突し本音をぶつけ合う二人。なんてことない、そこらへんに幾らでも転がっている、将来親友となる二人が必ず通るであろう話を描いているだけなのですが、二人のキャラや他の登場人物が素晴らしく、見ている人は涙せずにはいられない構成になっています。

トニーが「あんたは外見は黒人だが、生活や中身は白人だ。俺は白人だけど、生活はあんたよりもっと黒人だ!」と叫び、ドクター・シャーリーが「俺は、黒人かもしれないけど、こんな風に育ったから、黒人にさえなれないし、白人にもなれない。いつも一人ぼっちだ!」と絶叫するシーンは、ハートにガンガン刺さりました・・・。 

毎回、いろいろなことが起きそうで、ハラハラするのですが、トニーは本当に最高のトラブルシューターで、ヴィゴ・モーテンセンが彼を見事に演じています。オスカー取らせてあげたかったけど、今回はボヘミアンラプソディのラミが居たから、敵が悪かったですね。残念です。でもヴィゴは体重も増やして、あのロードオブザリングアラゴルンと同一人物とは思えない役作りでした。デニーロ・アプローチ超えた?と言っても良い位でしたね。 

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日本語字幕は久しぶりに戸田奈津子先生でしたが、うーん、どうなのかなぁ?字数制限はあるものの、そう来る? とちょっとだけ気になりました。やっぱり大御所だし、なかなか意見を言える人もいないのかもしれませんね・・・。