これぞ、青春ど真ん中! 正真正銘の徹夜本です!(武士道シックスティーン・セブンティーン・エイティーン/誉田 哲也)
これぞまさに青春!という作品です。
読みだしたらまず止まりません。武士道シックスティーン→セブンティーン→エイティーンと一挙に読んでしまいましょう、というか読んでしまうと思います(笑)
著者の誉田哲也氏は結構、登場人物を長く書き続けるシリーズものが好きな作家のようでこの武士道以外にも、有名どころでは「姫川玲子」や「ジウ」シリーズなどがあります。シリーズ毎に話の内容は180度異なる(本作は唯一人が死なない作品!?笑)のですが、唯一共通点が・・・。それは、皆女性が主人公なんです!(やっぱり、世の中は女性の時代です!)
この武士道シリーズは、剣道に青春を掛ける二人の物語です。小さい頃から剣道一筋の磯山香織と日本舞踊を止め中学から剣道を始めたばかりの西荻早苗。話は中学最後の大会で、香織が負ける筈のない相手、早苗に負けてしまうところから始まります。
そんな二人の高校1年から3年までの、青春生活を面白可笑しく、ほろ苦く、且つ手に汗を握る試合をクライマックスに置きながら一気に読ませるのがこのシリーズです。
若い頃にありがちな、空回りばかりする自己の気持ちや、友情関係の難しさ、思い通りに事が運ばない歯がゆさ、そんなことを少しづつ克服しながら、正反対の気質を持つ二人はライバルとして親友としてお互いを認め合いながら成長して行きます。
自分はまだ読んでいないのですが、この3作の続編として、「武士道ジェネレーション」という4作目が既に出ております。自分も今読んでいる本が終わったら読もうと思って、今からワクワクしております。早く読みたい!(笑)