とっても素敵な本ですが、説教が嫌いな人にはちょっと・・・笑 (子どもが育つ魔法の言葉/ドロシー・ロー・ノルト)
暫くブログの更新が滞ってしまった理由のひとつにこの本があります。
うーん、物凄く素敵な本で、珠玉の言葉が散りばめられているのですが、ふと、「こんなの余程、親に余裕がないと、できないよ・・・。」と思ってしまった瞬間に全く読み進められなくなってしまいました。その後は何度読もうとしても、全く頭に入らず・・・。本当にちびりちびりと這うように読んで、普段の5倍位掛かってようやく読み終えました。
目次に記載がありますが、本書には以下19個の教えが書いてあります。そしてそれぞれに具体的な例が判りやすく上げられ、説明がされています。
◆けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
◆とげとげした家庭で育つと、子どもは乱暴になる
◆不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
◆「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
◆子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
◆親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
◆叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
◆励ましてあげれば、子どもは、自信をもつようになる
◆広い心で接すれば、キレる子にはならない
◆誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
◆愛してあげれば、子どもは、人を愛する事を学ぶ
◆認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
◆見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
◆分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
◆親が正直であれば、子どもは、正直である事の大切さを知る
◆子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
◆やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
◆守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
◆和気あいあいとした家庭で育てば子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
ケーススタディのような形で事例が取り上げてあり、「そうか、こういう時はそう言えばいいのか?」なんてことが丁寧に書かれています。例えば【◆けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる】という章の【小言を言っても子供は良くならない。】という節では、玩具をなかなか片付けない子供に対しては「また、おもちゃをだしっぱなしなんだから」と言うのではなく「おもちゃ、入れておいてね」。靴下であれば「また、ソックス、脱ぎっぱなしなんだから」ではなく「ソックス洗濯籠にいれておいてね」。こういう風に言えば子供は気持ちよく聞けるといった具合に解説がしてあります。
ただし、エンドレスな子供の扱い方や、ぐっと我々が我慢できる方法などは、残念ながら書いてはありません。
親も人間です。外で嫌なことがあったり、くったくったに疲れている時はとてもこういったアドバイスなんて聞いている余裕はないので、そういう時にどうすればいいのか?ということを正直読みたかったなぁと・・・。
ちょっと、自分疲れすぎかな?(笑)