徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

働き方改革の究極のお手本・・・(ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか?・・・熊谷 徹)

ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか (青春新書インテリジェンス)

ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか (青春新書インテリジェンス)

先日、然る方の講演会に出席させて頂く機会があった。 極めてフランス贔屓な方とだけ申し上げておく(笑)

氏か語られた事を、本当に本当に簡単に述べると、大体こんなことだったかと・・・。 

アメリカはもはや頼りにならない。何故なら、トランプ大統領には従来あったアメリカの大統領としての上品さがないし、親子で寄付金という名のもとに学歴買ってるし・・・。

(え?まじ?って思ったけど、あながち嘘でもなさそう・・・↓)

www.dailysunny.com

ボージョー(英国首相ボリス・ジョンソンのこと)は変人だけど、トランプよりはまし、でも英国はBREXITで衰退する。これでアングロ・サクソン500年の支配は終わることになりそう。

では、これから日本はどこを頼ればいいのか?ロシア?中国?

それは流石に無理でしょ?

となるとこれからは、日本が頼るべきはドイツ・フランスじゃないのか?

昨今、欧州は女性の台頭も凄い。Ursula von der Leyen、Chritine Lagarde, Erna Solberg等、才能豊かな人が沢山出てきている。

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

日本も、嘗ては 西園寺公望位までは、フランスの影響を大きく受けていた。日本海海戦に勝てたのは、フランスが横須賀に造った製鉄所のおかげであり、斬首されてしまった小栗上野介はその頃非常に活躍した人物で、知り過ぎたために殺されてしまったと言われている。

日本は外務省なんかより財務省の方が余程、物が見えている。内海元財務官は*アングロ・サクソンの呪縛なんてことを言って的確に本質をついているし、その後任の榊原元財務官も同じようなことを言っている。

1963年にエリゼ条約を結んだ、ドイツとフランスを舐めてはいけない。日本が考えている程彼らはヤワではない。この条約で独仏の教科書の内容まで揃えてしまった彼らには、戦争に関する歴史問題なんてないし、独仏のトップはドイツ語、フランス語を殆ど話す。逆にBREXITで英語話さなくてよくなる、良かった!なんて独仏は言っている。

www.nikkei.com

そんなお話の中で、何冊か本を勧められたので、その中の一冊である、本書を読んでみた。先日、社会派ブロガーで著名な”ちきりん”さんの以下を読んでいたこともあり、とてもしっくりくる 一冊だった。

chikirin.hatenablog.com

ドイツ在住29年の筆者は日本はとにかくサービスが過剰であると述べている。確かによいサービスは気持ちが良いし楽だ。しかしながら、それによって、サービスを受ける側の期待値はどんどん上がって行き、切りがなくなる。ドイツはサービスは全て有料にも関わらず酷いらしい。それでも、既に受ける側が、殆どサービスを期待していないので、特に問題は起きないとのこと。日本の24時間営業、見事な接客、それらは全て従業員の業務過多につながっている。ドイツでは業務が少しでも増えれば、それはコストに反映されるし、ドイツ人はそんなコストが載って物が高くなるのであれば、そこを節制して、少しでも安い方を好む。そもそも、ドイツには日本のお客様は神様ですと云った考え方は皆無で、売る方と買う方はイーブンで同じレベルに立っている。

また、休暇の考え方にしても、取得するのは申し訳ないという後ろめたい気持ちなどみじんもなく、2週間以上休みを取るのは、最初の1週間はなかなか会社のことを忘れられないので、その猶予期間として、次の1週間でやっと会社のことを忘れて本当に休息をとることができるから、というのが主な理由らしい。

とにかくドイツは全てにおいて合理的で極力無駄なことはしない。日本より年間350時間も労働時間が短いにも関わらず一人あたりのGDPはずっと上だし、有給休暇も労働者の権利として必ず皆全部消化する。

「新しい通貨は自由時間だ」「人生にはお金以外にも重要な価値がある」と云った考え方が根差すドイツから日本も多くを学べるのではないか?

とざっとこんなことが書いてあった。

 おもてなしの心(ここでは、敢えてサービスと言ってもいいかもしれない)それが勿論日本の良さの一つであることは間違いない。オリンピック誘致のキーワードでもあったし・・・。でも、そろそろそれも曲がり角に来ているのだと思う。サービスに対価を求めない国、そんな国が世界に一つ位あってもいいかもしれないけど、それによってしわ寄せを受けて、弱者が苦しむ国になるのだとしたら、それはおそらく間違いだと思う。