徹夜本と映画で現実逃避!

現実逃避して、しばし嫌な事忘れましょ!

いたって普通の女の子二人が世界をびっくりさせた!・・・(ガール・コード/ソフィー ハウザー&アンドレア ゴンザレス)

ガール・コード プログラミングで世界を変えた女子高生二人のほんとうのお話 (ele-king books)

ガール・コード プログラミングで世界を変えた女子高生二人のほんとうのお話 (ele-king books)

正直、こういう作品を読むと、流石アメリカ!と思うと同時に、ちょっと暗くなってしまう・・・。だって、日本ってこういうのが殆ど聞こえてこないから・・・。少し前に読んだ以下の本でも同じ感想を受けた。 

frikandel.hatenablog.com

アメリカは本当に裾野が広い。日本も最近は孫兄弟とか、ビッグな人達が居るけど、アメリカは所謂スタートアップを援助する人がうじゃうじゃいる気がする。逆になんでこんなプロジェクトに?なんて言うのにもびっくりするようなスポンサーがついていたりすることがままある。(ちょっと違うけど、広島のフィルムを残すのに手を挙げてくれたのもアメリカだし・・・) 

frikandel.hatenablog.com

文化の違い?歴史の違いなのかなぁ?日本は、「出る杭は打たれる」とか「芽を摘む」なんて言語表現も豊富だし・・・(笑)。徒弟制度が原因なんだろうか??? 

徒弟制度は昔のような、長い時間を掛けて芸術の域に達する熟練技能という観点からすると、優れたシステムだったのかもしれないけど、ネットを中心とした今のビジネスは一種のヒラメキだから、徒弟制度は合っていないんだろうね。日本はいい意味でも悪い意味でもまだ徒弟制度が生きている国。なんとか、いい意味での徒弟制度とスタートアップをどんどん援助するような風潮を、上手に両者併存させて、他の国のお手本となれるといいよね。逆にアメリカみたいな国には徒弟制度を今から入れようとしても絶対無理なんだから・・・。まだ間に合うぞ、日本!! 

ソフィーとアンドレアはニューヨークでそれぞれ別な学校に通う高校生。家庭環境も性格も全く異なる二人が女子高生向けの夏のプログラミング講座で出会い、最終課題としてペアでゲームを製作。そこで作った「タンポン・ラン」というゲームが時流に乗り、あっと、言う間に時の人になってしまう、青春感あふれるサクセスストーリー。

睡眠時間を切り詰めて、努力を積み重ね成長していく二人や(人生の選択肢がどんどん増えていく部分が凄い!)例え相手が子供でも、きちんと一対一の人間として対応する大人の姿勢に、心打たれる一作です。 

ちなみ本の帯に、「ギークでパンクでフェミニストな女の子たち」と書いてありますが、それはあくまで宣伝用の文句で、彼女達は決して所謂フェミニストなんかではありません、おかしいことをおかしいと思い、嫌なことを勇気を出して嫌と控えめに言っただけです。(彼女達の名誉の為に言っておきます。笑)